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保科陽子先生のセミナーを受講して~【3】効果的な学習スタイル

このブログは、【2013年11月7日】投稿記事の本文です♪
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保科先生のセミナーを受講して学んだことのブログ記事、第3弾は、

それぞれの【優位感覚】の≪効果的な学習スタイル≫について

前回のブログ【優位感覚を知る】で、ご自身の【優位感覚】は、ご確認いただけましたか?

どの【優位感覚】かによって、「得意」「不得意」があって、
「効果的な学習方法」があるようですよ。

今回も、セミナーでいただいた資料から、ご紹介させていただきます。


【視覚優位の人

《効果的な学習方方法例》
・スライド・イラスト・チャート・フラッシュカード・マインドマップを効果的に使うとよい
・蛍光ペン、3色ボールペンなどで、楽譜を色分けする
・言葉だけの説明だと理解しにくいので、情景を説明する
・気持ちがあちこちに飛びやすいので、大切なことは「メモ」に書く
・スケジュールや全体イメージも、目で見てわかる形にするとやる気が出る
・歴史上の事実や言葉のつづりは、イメージ化して覚える
・「どんなイメージ?」と聞くと、答えやすい

《音楽系・効果的な学習方法例》
♪ 演奏を深める時は、模範演奏を見たり、VTRを見て学ぶと効果的
♪ 楽譜に図や絵を描いてあげると、画像として記憶に残る
♪ 曲を映像として見せる
♪ タイトルから浮かぶイメージを引き出し、映像化する
♪ このフレーズはその演奏のどの部分なのか、この音はその絵のどんな部分をあらわしているのか具体化させる
♪ 「綺麗な音」と子供が言ったら、どんな絵が見えるのかイメージを持って綺麗な音へと結びつけていく
♪ 先生が弾く「手の動き」を見て真似できる
♪ 周りが気になって集中できないことがある(まわりを少し暗くする。目をつぶるなど)




【聴感覚優位の人

《効果的な学習方法例》
・騒音が苦手。静かな環境を整える
・聴いて学習することが得意なので、授業・講義・録音テープ・CD等を活用
・学んだことは、友人と一緒に話しながら覚えると理解が深まる
・音読学習が効果的
・リスニング
・速聴
・テープ学習
・何かを教える場合には、考えるので、考えさせた方がよい
・できるだけ論理的に説明すると、納得する
・納得しないと進まないので、1つ1つ説明した方がよい

《音楽系・効果的な学習方法例》
♪ 演奏のデモンストレーションを聴かせる
♪ 「音が大きく聴こえました」「きれいに粒がそろって聴こえてきました」などと、聴こえた事を忠実に伝える(視覚や感じに訴えても反応しにくい)
♪ 暗譜はステップごとに順番に記憶する。途中からは苦手。
♪ 読譜は、声に出して歌ったり、演奏したものをテープで聴くと頭に入りやすい




【言語感覚優位の人

《効果的な学習方法例》
・学んだ事を誰かと話し合うことにより理解が深まる
・規制の資料でまとめるよりも自分なりのまとめ方をする方がよい
・ほかの事とリンクさせて記憶する
・わからない言葉は、辞書を引くことで学習欲が増す。意味がわからなかったり、つじつまが合わないと意識がその言葉で止まってしまう。
・論理的な説明で納得させる
・自分で考えさせる
・参考文献をまとめ読みする
・シュミレーションをするとその後の進行がスムーズになりスピードアップする
・ニュアンスではなく、具体的に指示を出す
・書いて覚える
・記憶するときには、視覚・触覚・聴覚、それぞれを試す
・物事によって記憶の方法が違う場合が多い
・また、他のことと関連付けながら記憶すると効果的である (例:源義経、凧の絵柄、勧進帳、五条の大橋)
・文章を書いたり、まとまった話をつくり、それを発表する機会があると学習の動機になりやすい

《音楽系・効果的な学習方法例》
♪ 暗譜する場合は、アナリーゼをし、ほかの事と関連付ける
♪ リストを作ったり、メモを取る
♪ 楽譜にメモする
♪ 暗譜するときには、視覚・触覚・聴覚、それぞれを試す
♪ 暗譜の方法もそれぞれ違う場合が多いのも特徴
♪ 発表したりする機会があると学習の動機になります
♪ 練習もシュミレーションをすると、その後の進行がスムーズになり、スピードアップします




【触覚優位の人

《効果的な学習方法例》
・理屈ではなく、とにかく体験させる(実験・ロールプレイなども)
・勉強のときは、たびたび休憩時間を取るようにする
・単語のつづりは指でなぞって覚える
・歴史上の事実は、文章を指でなぞり追いながら覚える
・コンピュータも効果的
・何かを覚えるときは、体を動かしながら覚える
・何度も弾いて、手になじむ感じになると安心する
・弾いた「感触」「感じ」「タッチ」に敏感
・経験者の体験談を聴くと、やる気が出る
・体がどんな感じかを質問する

《音楽系・効果的な学習方法例》
♪ 先生が生徒の手や体に触れる・触れさせる
♪ 指先(感触・タッチの意識・鍵盤の深さ・押している感覚)
♪ 呼吸(浅く・深く・長く・短く・ブレス・一緒に横で息を吸ったり吐いたりして体感させる)
♪ 緊張と脱力(こわばった感じ・リラックス。比べて「このフレーズはどっち?」)
♪ アクセントやリズムの切れ(立ち上がってジャンプ・ゴム・ボール・布・紐を使って)
♪ 重心と姿勢(重心の高低・姿勢の良し悪しを実際にやる。「体になじむのはどっち?」)
♪ 音色…さわる
ふわふわ=スポンジ  硬い=石  
あたたかい=毛布・お湯  冷たい=氷  
さらさら=砂  しっとり=土  とげとげ=たわし  
暗い=押し入れの中  明るい=太陽の光  
なめらか=背中をなでる  やわらかい=猫・ぬいぐるみ  
ごつごつ=先生の握りこぶし  ころころ=ビー玉  
がっしり=巨人になったイメージで歩く  
軽く=紙  重く=想い物を持たせる
♪ 感情表現… 
嬉しい=ニコニコ・ジャンプ  悲しい=悲しみを思い出し一人になる  
怒り=悔しい事を思い出し地団駄を踏む  やさしい=ぬいぐるみを抱く  
無機質=無表情になる  懐かしむ=目をつぶり深呼吸・懐かしい香り
愛=大好きな人を思い自分自身を抱きしめる・胸に手を置く  
おもしろい=ひょうきんな顔をする・面白い動きをする
美しい=美しい曲にあわせて踊る・ゆれる 
♪ テンポ…実際に歩く・走る・止まる
♪ 運動神経はよいが、反応が鈍いので、何度でも丁寧に教える
♪ いったん体になじむと飲み込みは早い 
  



【優位感覚】が違うと、「得意」なもの、「不得意・苦手」なものも異なります。

ご自身の【優位感覚】がわかっていれば、「得意なもの」を【効果的な学習方法】で、より一層、高めることができます。

また、自分の【優位感覚】ではない部分で取り組まなければならない「苦手な分野」については、
「長期間かけて、指導していく」という形で、少しずつ、力をつけていけるように、
得意・不得意、それぞれ、伸ばしていけるように指導していくことが望ましいとの事。



例えば、【視覚優位】の場合、譜読みも早く、要領もいいので、スラスラと、弾けてしまうけれど、
表現力がやや乏しかったり、「努力不足」「根気がない」
という一面もあるそうです。

「できるところ」は、生徒さん自身も「上機嫌で」取り組めますが、
「できないところ」は、身につくまでに、「時間をかけて」指導して、
「長期的な目標として、将来的には、できるように育てる」ことが必要ですよね。

「できないところ」を「できるようにする」事は、
生徒さんも、指導する講師側も「根気」がいりますが、
「生徒さんのやる気」がなくならないような配慮をしながら、
レッスンを続ける事が、大事なのですね。


私も、ピアノの生徒さんの【優位感覚】を見極めて、
レッスンで、「効果的な指導」ができるようにしていきたいな、と感じました



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


保科陽子先生の著書
【ピアノの先生の伝え方トレーニング 上手なコミュニケーション術】

保科先生・本

この本の中に、「30人の生徒さんの事例」が掲載されています。

この事例を参考にする事で、自分のレッスン生の皆様に、
「よりよい対応」ができるヒントがきっと見つかるんだ、と感じています。

この本、これからもしっかりと読んで、レッスンに活用していきたいな、と思っています。

たった1日のセミナーしか受講しいませんが、
1度、保科先生のコ―チングセミナーを受けた後で、この本の読むと、
事例で登場する生徒さんたちが、どの優位感覚の生徒さんなのか、
わかるようになり、より一層、この本を、活用していけそうです。


セミナーの日に、保科先生のサインをいただいちゃいました

保科先生・本・サイン

【この本の狙い】にも書かれていましたが、
コーチングとは、相手の目標達成を助ける技術。
コーチが相手の代わりに何かをやってあげる事はできない。

生徒さんがステージに立つ時、「代わりに講師が演奏してあげる」なんてできませんから。

結局、生徒さん「本人」が、乗り越えなければならない事の、手助けをする、応援する、
講師は、そこまでしか、できないのです。

生徒さんを「目的地」に送り届けるために、全力で応援すること、
それが、「コーチング」を踏まえたレッスンなのだと思います。



「輝いて」という保科先生からのメッセージ

私の元に通って来ている生徒さんが「輝けるように!」お手伝いしていきなぁ…、と、感じています。

生徒の皆さん、ピアノを学ぶって大変だけど…、頑張ろうね、私も応援するから



次回も、セミナーで学んだ事を記事にする予定です。
どうぞ、お楽しみに~


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