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適正な師弟関係とは何か①

  今回から何回かに分けて、「適正な師弟関係とは何か」について考察してみたいと思います。秋の生徒募集の時期に先んじて、私自身の見解を明らかにしておくことは、お読みになっている皆さんにとっても、貴重な判断材料になるに違いありません。

 適正な師弟関係が築かれている時は、生徒はすくすくと順調にとてもよく成長し、非常に幸福感が高まってまいります。逆に適正な師弟関係を築くことができない場合、努力は空回りし、伸び悩み、だんだん不幸感覚が募ってきて、愚痴や不平不満が増えてまいります。これはピアノに限らず、人間関係に於いて、皆さんもどこかで何がしかの経験をお持ちのはずで、頷かれる方も多いのではないでしょうか。
 そこで考えなくてはならないことは、うまくいかない事の原因を自分自身の外に求めるのではなく、自分自身のあり方を、立ち止まってよくよく振り返り、教える側に於いては適正な師の道とは何か、教わる側に於いては適正な弟子の道とは何かという事を、探求し続けることが大事なのではないかと思うのです。
 他人の心は自由にならないものの最たるものですが、逆に自分自身の心のあり方は、自分自身で決めることができます。ただ感情は暴れ馬のごときで、よくよくコントロールし、乗りこなすには、一定の技量が必要となりますが、昔の偉人たちが残してくれている珠玉の言葉の中には、それを統御するためのヒントが散りばめられています。
 他人を変えようと、もがき苦しむのではなく、まず自分自身に目を向けて、より良い自分になっていこうと精進し、自己変革し続けていく過程で、いつしか他人への感化力が増していき、結果的に他人をも変えていけるだけの徳の力を備えて行く、これが各々に求められている姿勢ではないかと思うのです。
 全てを自分の責任と受け止め、自分自身を自己変革していこうと常に心掛ける者には、やがて運命が開け、不幸の原因を自分の外に求める者には、その心のあり方こそが不幸の原因になっているのだという事に気付くまで、運命が開けていくことはない、これが人生の真実であると過去の偉人たちは教えてくれています。

 なんだかややこしい、気難しい話になってきたなと感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし師弟関係に限らず、人間関係を気難しいものにしないための一番大切な前提、ポイントが、この自己責任の考え方なのです。
 不幸な人は常に「誰々のせいで」と言い、幸福な人は常に「皆様のおかげで」と言っていることを心に留めておきましょう。適正な師弟関係の果実として現れるのは、すくすくとよく育ち、感謝と幸福感に満ちた生徒の姿です。それに伴い、ご両親や指導者もまた同じく感謝と幸福感に満たされるであろうことは、言うまでもありません。

 さて先日、面接と体験レッスンを行った中学2年生の女子生徒ですが、お陰様で入会が決まりました。部活でテニスを夕方6時まで毎日やっていて、尚且つ通室に、電車・徒歩併せて片道1時間半近くかかる為、よく入会して頂けたものだなと感謝しています。お寄せ頂いている教室への期待の大きさをしっかりと胸に留めながら、適正な師弟関係を末永く築いて行けるよう、努力していきたいと思います。本当にありがとうございました。

 今回は、適正な師弟関係を築くための、前提となる心構えについて述べさせていただきました。次回は、適正な師弟関係に於ける「師の道とは何か」について、考察してみたいと思います。ご期待下さい。 つづく。


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