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気持ちを立て直す力

石坂洋次郎の「若い人」の一節に

嗚咽をしながら

泣いている主人公が

ひとしきり感情の波が遠のいた後



私はいつまで泣いていたら

よいんだろう?



・・・と、

とまどう場面があります。



コレ、

大人になればなるほど~

泣かないまでも

気持ちの切り替えのタイミング

って悩んだりします。


落ち込んでいる内容以上に

その気持ちの戻し方・・・が

難しいことが。



これ、

幼児期には

割かしまわりの大人の

技術によって

機嫌が立て直しやすかったりします。







でも、

学齢期にさしかかると~

それなりに

「大人に機嫌を変えられる」

ことに

ムキになったり

(感情の波は去っているにもかかわらず)

そのまま

低くなってしまった気分に

支配されて

最終的には

原因なんか忘れて

自分でもわからないくらい

破滅的な気分で

怒られるまで引きずってしまうことも。




コレ、

わかっていても~

なかなか難しい問題です。

表情に出さないだけで

大人だって・・・

同じような状況に陥ることは

日常茶飯事のように

あったりしますから。



昨日は、

2年生の男の子君が

そんな訪れ方をしました。





普段上機嫌で

何かを私に問いかけながら

レッスン室に入って来る彼が

待合室で

送ってきてくれたおばあちゃんと

何か口論していたかと思うと

「もう今日は帰る~~」

とベソをかいているのです。



ん?

どうしたんだ?





でも、そこは小学生。

(超早生まれなのですが)

私が

「どうぞ~~!!」

と声をかけ

おばあちゃまが

「先生を待たせちゃいけません」

とおっしゃると

しぶしぶ

レッスン室に入ってきました。



「気分を立て直そう!」

と声をかけると

小さく・・ふうっ~っと

ため息をつく彼。



おもいっきり明るく声で



「あけまして~~?」



誘導すると~~~



おめでとうございます!



・・・っと反応。

「えらいえらい・・・!」





「ちゃんと新年のご挨拶が

出来たから~~~

今日はお正月の目出度そうな

出席シールだよ!」





と、シールを出すと

ちょっと目が輝いて・・・

「せっかくだから

光ってるのがいいな・・・」



そして~

鶴と亀の

亀を見ながら~~~



「玄武に似てる。

先生、玄武って知ってる?」



ちょっとね・・・

他に

「朱雀とか・・いるんでしょ?」



「ウン!

白虎とか蒼龍とかね」

と。





良かった・・・

私の知ってる範疇の話だった





その後~~~



「今日はさあ~~

宿題のワークブック

やってきてなんだよね・・」



「そうか・・・

いつもがんばってきてるもんね。

じゃあ~

今日だけ特別、

先生とふたりで

力を合わせて

一緒にやろうか!?」



「うん!いいよ!」





それでも

私は問題を楽しく

説明しながら読んだだけ。

質問は

「じゃあどれかな?」

「これは何の音?」

と聞いて

考えるところは

ちゃんと彼が答えて~~~

「じゃあ~~~

これとこれを結んだら終わりだ!」



っと、

あくまで応援団。



それでも

あっと言う間に

ワークブックはしあがり。


「今日仕上がる予定の

曲があったんじゃない?」

「うん。

でもどうかなあ・・・」

「いいよ、やってみよう!?」

「うん・・」





かくして

ちゃんと自分で楽譜を持って、

ピアノに向かいました。




むしろ

いつもより集中力あって・・・。






最初は

仕方なく~

ほぼいやいやながら

レッスン室にはいってきたけれど・・





あまやかしてなるまいぞ~

っという私の決心が漏れたのか?

彼のプライドが良き方向に出たのか・・・


いつのまにか

気持ちを立て直し、

むしろ

楽しくてふわふわしているような時より

落ち着いて

ワークも

ピアノにも

向かったのでした。




これは~~

幼児にアメやチョコレートで

ご機嫌をとるのと違って

遊びではない・・・

レッスンの時間内で

きちんと気持ちを立て直す力が

彼に備わっていた~ということで、

非常に感心しました。


小さな
お子さんですから、

いろんな気分があり、

やる気のある時も

ない時も

のんびりしたいときも

泣きたいときも

喧嘩をした後も・・・

生活の中では

いろんな状態があるでしょうが・・・





この

「気分を立て直す力」

ほんとうに

重要です。





たった30分の間ではありますが

そんな日も

ご一緒にすごしたいと

思っています。





















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