いつのまにか。

実は！

私は練習が嫌いでした。

長女として厳しく育てられ、母や父の

言うことを良く聞く「良い子」では

ありましたが…。

小さい頃は練習しなさい！と叱られたり、

練習をさぼって遊びに行って、怒った母から

家に入れてもらえずに泣きながら謝ったり、

バツとしておやつなしになったりしたことも

ありました。



もちろん怒られてばかりいたわけではなく、

誰も見ていないのをいいことに、本を読み

ながら指の練習をしたことも！



とても良い子とは言えないですね…（汗）。



ピアノを弾いていると、学校であったこととか、

その日思ったこととか、なぜかあれこれ

思い出しちゃっていたのです。

あれはなぜだったのでしょうか。

思い出すと話さずにはいられなくなって、

夕食の支度をしている母のところへ行っては、

あーだのこーだの話してから、またピアノの前に

戻って一回弾くとまた話しに行ったり。

その挙句にちっとも集中してない！って

また怒られて！あーやだやだ！

でも、不思議なもので

そんな練習でも、たとえイヤイヤでも、

毎日練習すればちゃんと弾けるように

なるんです！

弾けるようになっていく感じが

出来た！の達成感だったり…

こうなんだ！の面白さだったり…

嬉しさだったりになっていくのです。



褒められでもしたらもう大得意！ますます

張り切って練習したりして。



もともと単純だった私は

まんまとこの弾けるようになる感覚に

騙され（騙され？？）

そのままずっとピアノを弾き続け、

ピアノの先生になったのでした。

意外と本質はシンプルなんですよね。

ピアノ、弾けたら楽しいですよ！