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クープランの装飾音

先日は、いつも楽しみにして受講

している

古楽器の先生の

レクチャーでした。

今回も盛りたくさんの内容なのですが、

本日は、
フランソワ・クープラン
の装飾音について。



フランソワ・クープランは、

中世17世紀、1668〜 1733

フランスの作曲家であり、

王室付きの

オルガニストでした。

宮廷で多くの王家の人に

クラブサンを教え、

に教えていたのですが、

その装飾音の指示は大変

厳しかったようです。

さらに

王室楽団では

クラブサン奏者も務め、

作曲家としては、

王室礼拝用の宗教音楽も

手がけました。

クラブサン曲集を3巻まで

書き上げています。


当時の人は、一人ひとりの

作曲家によって

装飾音の書き方が違うのでびっくり

それを

読みとって弾かなくては

いけないのです。


私も、チェンバロで何曲か

クープランの曲を弾きましたが

テンポはキープしながら、

右手を微妙にずれて入れたり、

ノートイネガル(記譜上では
均等に書かれている2音の
長さの一方を長く、
一方を短くする奏法)

に音楽的センスを要求されたり、

なかなか大変です。

でも原譜(小さくてちょっと

見にくいですが)を見ていると

当時が偲ばれる装飾音が模様

のようで

綺麗です。


装飾法についても

一部ご紹介しますね。


A はバッハなどでは、ドシド〜

と弾き、モルデントと言いますが、

仏語ではパンセと言います。


B.はパンセ ドゥブルと言い、

ドシドシド〜と少し多めに入れ、

長さは自分で決めなくては

いけません。

このような記号が、Vまであります。

見たこともない

溜めを入れる指輪のような記号や、

空気をふわっと入れる

という記号などもあり、

なかなか興味深かったです。

Cの上にある記号は、

ここに戻るというセーニョ記号です。

いろいろな形があって面白いですね。



中世フランス王国の王族ベリー公

ジャン1世がランブール兄弟に

作らせた装飾写本の

カレンダーがとてもきれいでした。


王宮のすぐ近くで、ぶどう栽培など

農作業がされているのですね。

1ヶ月、1ヶ月、当時の生活が

よくわかる細かなところまで

描かれています。


Youtubeなどでクープランの典雅な

響きの音楽もお聴きください。


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