ちょっとしたつまずきから新たな成長へ

　今年になってから急に、
　幼稚園が辛くて辛くて・・・
　朝から、お母さんに何度も
　「今日、幼稚園行くの？」と聞いては
　「行くよ！」と言われたとたん
　泣き叫びながら家中を走り回る日が続いていたという　
　年少さんのJちゃん。



　ちょうどその頃から、
　順調に進んでいたテキストも進みが悪くなり
　「新しいことを始める」ということに
　ちょっとした抵抗感も見受けられました。


　就学前のお子さんには
　ものすごく多い「ねじれ期」と、
　私は思っているのですが。



　お母さんは、幼稚園の先生に相談したり
　その結果、特別な指導もあったようでした。


　こういう時期をどう乗り越えるか・・・。

　
　特効薬は多分「時間」。
　少し気長に見守るのが一番のように思っています。


　じゃあ、ピアノの方はどうするか？



　それまで使っていたテキストに
　ちょうど新しい音が増えてきたところ、
　この度の幼稚園問題でした。


　無理に進めるのを避けて、一旦その本はそのままに。


　進度的には少し戻りますが
　音楽をより楽しめる方向にガラリと教材変更！！

　
　もちろん、Jちゃんのお母さんに
　相談した上でのことです。

　
　ありがたいことにJちゃんのお母さんは
　「先生のお考えの通りにお願いします」と
　言ってくださったので
　変更は非常にスムーズでした。


　前の教材を使わなくなってから
　そろそろ1ヶ月。

　先日のレッスンで、前の教材の内容を
　新しい教材の中で確認してみたら・・・
　
　
　なんと、ちゃ〜んと
　Jちゃん、覚えてました。そして
　「ねじれ期」にできなかったことが
　スッキリできるようになっていました。



　子どもの能力、恐るべし。　
　そして、気分によってこんなにも
　理解できること、表現できることが
　変わるんですね〜。


　幼稚園問題はまだ完全解決に至っていません。
　しかし、
　じっくり時間をかけること、
　その間も指導に関して手を抜かないこと、
　当たり前なんですが
　こういうことで確実に
　お子さんは自分に自信をつけながら
　さらに成長していきます。


　毎日の生活の中での
　ちょっとしたつまずき・・・実はこれも
　新しい成長のきっかけになるのですね。