枯れ葉のピアニッシモ

山で、いつものコースを
歩いていたら、

　パタパタ、
　カサ、カサ、
　サッ、、、

音がする。

キツネ？　小鳥？
まさか クマ？
なんだろう〜


かそけく音は
舞い落ちる枯れ葉。

風もないのに
静かに
枝を離れて　落ちてくる。


高い樹木　欅（ケヤキ）かな・・

何メートルも上から
急ぎもせず 時間をかけて
最後の旅をするように

ゆっくり
気まぐれに
まるで空から 降りてくるように

そして　たどり着くと
最後の声がする、

　パタ、パタ、
　カサ、、、　　と。

こんな静かな
ピアニッシモの音は
どんなオーケストラでも
敵わないだろう〜

pianistの指でも
こんな美しいピアニッシモの音は
出せるのだろうか？

自然の音は 時に
音楽を超えて
音楽的だと思った。

信じられない位 美しい
枯れ葉の最後の音に
しばし聴き入った午後だった。