夜間中学の I 先生の話
プロフェッショナルという番組で
東京葛飾区の公立夜間中学校の先生
I 先生が紹介されていました。
I さんは大学卒業後から
夜間中学校の先生を続けている
その道27年のベテラン先生です。
『心よ、壁を越えてゆけ』
という題の深い内容の番組で、
最後まで見入りました。
夜間中学は14〜15年前から
外国籍の生徒さんが増え
今では約8割が外国の人との事。
生徒さんたちは国籍も
母国語も 年齢も様々で
複雑な事情を抱える方々もいました。
忙しい日々の生活で
夜間中学校に通い、日本語を学ぶ姿勢に
心打たれました。
長年 教育に携わっている
優しい I 先生の言葉が心に残ります。
〜ゆっくり 粘り強く〜
〜心が通じ合う 嬉しい瞬間のために〜
〜楽しいことがあるから頑張れる〜
〜自分という人間そのままで〜
〜等身大のコミュニケーション〜
なかなか打ち解けないフィリピン人のTくんに、
「卒業生の送別会で一緒に音楽しよう」
とI 先生が持ち掛けました。
自国でマーチングバンドをやっていたTくん、
まるで水を得た魚のように
生き生きとマリンバに取り組み、
送別会で I 先生のギターと演奏した
”マシュケナダ” はとても良かった!
Tくんは、音楽で自分(自尊心)を取り戻し
学校の勉強にも集中できるように
変化していきました。
I 先生がおっしゃいます。
コミュニケーションには
『言葉』によるもの、と
『言葉 以外』で するもの、がある。
音楽は言葉を越えて
『対話の糸口』を見つけられる!
民族、言語、文化、習慣などの
さまざまな違いや困難をも越えて。
楽器を弾けることは 将来いろんな形で
自分が助けられたり、
人を助ける事ができるものだ、
と嬉しくなりました。
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