日常と非日常
私の現在の演奏活動は月に1、2回程度です。
コンサート以外の日々はレッスン、練習、家事育児。
これが日常。
ですからコンサートで演奏する場合は非日常、と言えます。
コンサート=非日常に向けて、日常のなかで準備をしていきます。
準備とは練習だったり、事務連絡だったり、通し稽古を友人に聴いてもらったり、ドレス選びだったり、ヘアカラーだったり、いろいろです。気持ちをコンサートに向けて集中させていく、ということも大切な準備のひとつです。
そこで「難しいなぁ」と最近思うのが、非日常であるはずのコンサート当日の過ごし方です。
コンサート会場へ向けて自宅を出るその瞬間まで、日常がつきまといます。いつも通りに起きて朝食と弁当を作り、さらには夕食も作り、洗濯物を干して、子ども達を起こして朝食を食べさせ、送り出す。かろうじて自分の準備をして会場へ着いても、本番前の楽屋にいる時に家族から電話が入ったこともありました。「おかあさ〜ん、ちょっとおなかいたくて習い事休みたいから、電話しておいて〜」って、おい。。。
そしてコンサート後に帰宅したら日常にすぐ引き戻されます。
特にマチネ本番の場合、家に帰ったら夕方。まさに日常のオンパレード!宿題をチェックして、弁当箱を洗い、洗濯物を取り込んで畳み、朝のうちに準備しておいた夕食を出し、洗い物をして。。。
もちろん演奏中は音楽に集中します。
でもその前後は日常の生活。普段となんら変わらない。
特に昨今はコロナ禍により終演後にお客様と会うこともないし、共演者と打ち上げすることもほとんどない。
非日常から日常へ、ゆるやかに切り替えが出来ない状況なんです。。。
コンサート当日の自分をふりかえり、
「ほんとうに自分は演奏したっけ?」
「演奏に全身全霊を捧げているのだろうか?」
と、ふと疑問に思ったりします。
ぼやきブログでした。。。
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