バッハインヴェンションを上手く弾くために

バッハインヴェンションをご存知でしょうか。

右手と左手に1声部ずつメロディーを弾かせて
テーマを追いかけ合いながらかけ合わせて弾く
練習曲になっています。


私はこのインヴェンションが好きでした。
なぜって、手が小さくても弾けるし
すごく速く弾かなくてもいいし、
なにより、テーマの追っかけあいや、
逆テーマなんかも出てきて、
パズルや迷路のように面白いからです。


ただバロック音楽にはある程度弾き方があって、
切る音つなぐ音、トリルの入れ方、
フレーズの最後の処理、
テーマとテーマではないところの
バランス、など。


人によっては、難しい、面倒くさいと
嫌ってしまうかもしれません。


インヴェンションの面白さを知ってもらいたいので、
まずその面倒に思えることを
面倒に思わせないように片手ずつ一節ずつの
弾きまねから入っていくようにしています。


私のところに来てくれた生徒さんには
バッハインヴェンションを好きになってもらえるよう
心がけています。

そしてもっと深めたい、
もっとバッハの音楽を理解したいという欲が出たら、
右のメロディーは弾かずに歌って、
左を弾く、またその逆も行うと
かなり音が身体に入ってきますし、
すごく器用になりますよ！

もう、自由自在に近づけます。