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【紫明先生のエッセイシリーズ】永遠にひびく愛のシンフォニー ―故バーンスタインを讃えて―(1990年)3

しなやかな身体からほとばしる生命の力。

フォルティッシモの所では指揮台の上で高くとび上がったり、足をふみならしたり、右に左にそのダイナミックな動きの中から「ここはこのように―。もっと大胆に―」という言葉が、叫びが聞こえてくるように感じました。

それらは綿密な譜読みによる自信によって、あのような情感を表現できるのだと伺いました。

演奏が終わった時、楽員たちの中に入って行かれ抱擁し、共に成し遂げたよろこびを分かちあっておられる姿はとても印象的でした。

バーンスタインは、オーケストラのメンバーに対して、

「私が知っている事はすべて、私が音楽に対して感じることはすべて、団員たちと共有しています。

私は団員たちが私と一緒に感じ理解し、それを共に具体化していけるように導こうと試みています。

これは皆で音楽を作り出す室内楽のようなものです。

向こうは向こう、私は私と絶対に考えません。

指揮者にとっての喜びとは、私にとっては彼らと共に呼吸することです。

愛の体験と同じようなものです」

と語っておられます。

(ペーター・グラデンヴィッツ著『レナード・バーンスタイン』より)
<続く>


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