日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

夏期講習3

日本でエアコンの生活に慣れてしまっているので、最初の一週間はだるくて体力消耗していましたが、少しずつミラノの気候(暑いのに冷房が無い&蚊に刺される)に徐々に慣れ、レッスンも進んでいきました。

ショパンの解釈に始まり、表現・演出法ですが、C先生やO先生(イタリア流)からすると、日本人ピアニスト(←結構、著名な方です)とは大分異なった表現になりました。

なんでも「綺麗に弾いただけでは、人に『感動』は与えられない。綺麗に弾くだけならCDを聴けばいいだけ。自分でこう演奏したいというものをプラスして弾いてください」と。

日本ではあまり個性的な表現は好まれない傾向にあるように思うのですが、ここでは、
「私ならこの様に弾きますが(部分演奏してくださる)、あなたの感じるままに弾いてください」と続けられました。
押し付けは一切しません。
日本だと、先生の表現を真似て弾くことが多かったのですが、「自分を主張できない = 能力無し」と思われてしまいます。「厳しさのある”自由”」なんですね。

自分の頭の中で鳴らしていたバラード(主に日本人ピアニストの演奏)と先生の頭の中で流れているバラードに大きなギャップがあって、最初戸惑いました。
私が学びたいことは正にこの違いです。昔からCDを聴き比べて「どうしたらこんなに素敵な演奏できるんだろう」と思っていました。

先生は私の左側に座り、左手でカウントをとるようにしながら、指導しています。
そのカウントの仕方は、【音楽が常にまわっている様に、1小節を2拍でカウント】しています。
直線の上下に振るのではなく、縦長の楕円形を描くようにカウントをとっています。
そのカウントに乗せられると不思議と自分のしたい演奏が奏でられるのでした。

基本はこのカウントの中で、よく歌って自由に表現する。

更に、楽譜に記されている以外に「このフレーズはショパンが○○ということですよ、と物語っている処」「オーケストラを自由に指揮する感じで~」「ここは音を掴むように」「ここで音色を変える」「このバスは支える音」「声楽の様に歌う処」
「1拍目のバスでタメをつくる」「ここはドラマチックに」「ここの音色はもっと明るく」「ここはちょっとエレガントに」「ここのバスはトロンボーンの響き」・・・
  (該当する小節番号を記していなくてごめんなさい)
・・・等々次から次へといっぱいでてきます。

C先生のアドバイスを聞くと、想像力が膨らんで音色の幅も豊かになっていくのがわかります。   
一時間のレッスンはあっという間に終わりました。


↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓

↓お問い合わせ・体験のお申し込みはこちらから!↓

この教室へお問い合わせ

↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑

このブログへのコメント