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理想(夢)と妄想の違いについて

 10年の歳月経ても尚、色褪せず願い続け、努力し続けることのできる理想(夢)は、実現する可能性が高く、決して諦めてはならないという話を聞いたことがあります。

 オリンピックなどでスターが誕生した時などは、その関連のスポーツ教室への入会者が急増するといいますし、何事も始めるきっかけは、憧れを持つことからといっても良いかもしれません。
 ただ一時的なブームは次第に通り過ぎて段々に冷めて行くのが普通の姿です。
 しかし、中には落ち着きを取り戻したあとでも、淡々と変わらず努力をし続けている生徒達がいるものですが、その子達は、時間の流れの中で、自分自身に対する希望を見失うことなく、夢を持ち続けている強い意志の持ち主達です。

 実は、この事こそが一般に才能と言われているものの中で、最初に現れてくる部分であるなと、私は感じています。
 憧れで何かを始める事は、きっかけとしてとても大切なことですが、多くの人は何か自分にとって不都合なことを感じるとすぐに情熱が冷めてしまい、また次の興味の対象を探し始める事が多いと言えましょう。
 一時燃え上がることは簡単に出来ても、永く情熱を持ち続けることは難しいことなのです。又その場の空気に支配されることは平凡でも、周りの空気の変化に関わらず、淡々とやるべきことをやり遂げられる人は非凡だということです。

 これらの事からも解るように、時間の流れの中で浮かんでは消えていくような思いは妄想だと思って間違いありませんが、もし時間の中でますます強くなっていく念いを自分の心の中に発見したなら、それを大切にして現実の努力を怠らないようにしてして頂きたいなと、私は思います。何故ならば、その中にあなたの理想とそれを達成するための才能が眠っている可能性が高いからです。
 そうは言っても、現実の自分自身を振り返った時、理想とのギャップに苦しむことも沢山ありますが、そこは時間を耐えることを通して意志が鍛えられ、覚悟が試されているのだと思って、頑張りぬくしかありません。
 理想(夢)とは、一定の方向性と目的を持ち、継続するビジョンであり、才能の在り処を示すもの、妄想は心に浮かんでは消える、あぶくのような思いに過ぎず、その両者は時間によって選別されるのだと申し上げたいと思います。


 さて、一昨日はピティナピアノコンペティションの本選の2回目、レポートを続けているSちゃんとYちゃん(共にB級)の全国決勝大会進出に向けてのラストチャレンジでした。
 結果は二人とも本選優秀賞にとどまり、今年の挑戦はここで終了となりました。長い間、本当にお疲れ様でした。

 コンペの本選の審査は、ご存知の方も多いと思いますが、7名の審査員のうち上下の2名をカットし、5名の点数の平均点で競われますが(一人10点満点で0.1刻み)、なんと今年は1回目の本選でYちゃんが、2回目の本選ではSちゃんが決勝通過点に僅か0.02及ばず次点に泣きました。(平均点が0.02足らないということは合計点が0.1足らないということなので、採点の最小単位が0.1刻みであることを考えると、次点であったことがこれで解ります。) どなたか一人でも、あと0.1高い点をつけて下さっていれば決勝進出となっていたわけで、実に悔しい限りですが、これは指導者の私に徳が足りないのかもしれません。

 ただ、Sちゃんはもともとコンペ初挑戦であり、スタート時においては、自分が出場するのは場違いではないかと、本気で親子共々言っていた位なので、奇跡的な結果といっても過言ではなく、本人は大喜びで自信もついたようで、来年は決勝進出を目指したいとはっきり言っておりました。
 一方Yちゃんは、決勝進出をはじめから目標としてやってきたため、少し残念な気持ちの方が強いようです。サッカーで例えれば、決定的な勝機を見出し、力強い良いシュートを放ったものの、クロスバーに阻まれ、その後ロスタイム試合終了まで数秒を残した時点で、不運にも失点してしまったという所でしょうか。まさにピアノ版ドーハの悲劇です。

 現在のサッカー日本代表も、そこを乗り越えて4年後に夢を叶えました。ワールドカップに比べればピティナは毎年ありますので、これから先10年とは言いませんからまず1年、希望達成を願い続け努力し続けてみて下さい。その才能はあるはずです。私もその努力を見守り、共にありたいと思います。

 Yちゃん頑張れ!挫けるな! Sちゃんおめでとう!新たな目標に向かって又頑張っていこう!
 今は少しのんびりして、心と体を休めてください。秋からのレッスンでまた元気にお会いすることを楽しみにしています。
 


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