ポッパエア

昨日は、ローマ皇帝ネロの音楽についてお話ししました。

ドムス・アウレア（Domus Aurea）と言うと、遺跡観光がお好きな方ならすぐに分かると思いますが、皇帝ネロがローマ市内に作っていた宮殿の名称です。

でも、ローマ市内をくまなく歩いたとしても、この宮殿を見ることは出来ません。

それは、これがネロの死後、地下に埋まってしまったからなのです。

旅行サイトにアクセスしてみたところ、今年の特別公開期間が延長されたそうですが、それでも2018年8月には終了するそうです。人気の観光スポットですね！

「ネロ」に関しては多々のエピソードがありますが、音楽を専門にしていらっしゃる方や、長く学んでこられた方なら、モンテヴェルディが作曲したオペラ「ポッペーアの戴冠」を思い浮かべるのではないでしょうか？

筋書きの中で、ポッパエアがネロと結婚するまでには、多くの政治的、人間的なドロドロとした出来事がありますが、最後は人々に祝福されて皇后となるというものです。

現存する手稿譜は、ナポリ稿とヴェネツィア稿ですが、いずれに関しても筆者が判明しておりません。それらの中には、歌と低音部のパートしか書かれてないため、この作品は演奏者によって随分と異なった演奏をされるのも興味深いですね！

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