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ブルクミュラーの探索:Op.100-27 La chevaleresque

みなさん、こんにちは。今日は、ブルクミュラー25練習曲Op.100最後の曲である「La chevaleresque」について見ていきましょう。

この曲は、私が子どもの頃使用していた楽譜では「お嬢様の馬乗り」というタイトルになっており、美しい衣装に身を包んだ若い女性が優雅に乗馬をしているイラストが描かれていました。最近では「乗馬」「令嬢の馬乗」「貴婦人の乗馬」「シュバレスク」など様々な訳があります。「シュバレスク」というタイトルの楽譜には、軍服を着た男性が乗馬をしているイラストがついているものもありました。描かれたイメージが軍人か少女かで曲の解釈が変わることがありますね。イラストは視覚的な先入観を与えてしまうことがあるので、タイトルと音楽そのものから考察することにしました。

原題の「La」はフランス語で女性形の定冠詞ですが、「La chevaleresque」の場合、「chevaleresque」は形容詞で、「騎士風の」または「騎士道的な」という意味を持ちます。したがって、「La chevaleresque」全体の意味は「騎士風の(何か)」となり、その「何か」は文脈により、特定の性別ではなく、騎士風の行動や態度を示す人々を指すために使用されることが分かります。

では、騎士風の行動や態度とはどんなものでしょうか?それは、勇敢さや名誉、公正さ、礼儀正しさなどの価値観に属するものです。ですから、この曲の冒頭にあるAllegro marzialeは、必ずしも文字通り、「マルス神(軍神)の」「勇壮に」といったイメージに解釈されるものとは限らないのです。

この曲は、非常に喜ばしい行進曲であり、その特性はまさに「騎士風」の精神から来ています。それは、勇敢さや名誉、公正さ、礼儀正しさといった価値観を持つ人々が、自分自身の道を進んでいく様子を表しています。

そして、その特性は、曲の中に散りばめられた音楽的な要素から読み取ることができます。例えば、曲の冒頭部分では、軽やかなリズムと明るいメロディが、馬に乗って颯爽と駆け抜ける様子を描いています。また、中間部では、繊細な旋律と不安定な三連符が、困難な状況に直面し、それを乗り越えていく様子を表現しています。

これらの音楽的な要素は、騎士風の行動や態度を音楽的に表現するためのものであり、それらを通じて、私たちは騎士風の精神を体験することができます。

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