2年前の卒業式で、ピアノ伴奏を弾いた生徒さんのお話。

新横浜・港北区・妙蓮寺 手島ピアノ教室
手島 聖(てしま せい)です♩

《 2年前の卒業式で、ピアノ伴奏を弾いた生徒さんのお話。》

ご卒園、ご卒業のみなさま、おめでとうございます✩⋆*


さて当時、小学6年生だったMちゃん。


冬休み最初のレッスンに、
合唱の伴奏譜を4曲も持って現れました。


冬休み明けに、卒業式のピアノ伴奏オーディションがあるというのです。




小学校によって
オーディションの仕方はまちまちですが、

冬休み中に、
合唱曲4曲全てを譜読みをしてくるのが課題とは！！

これはなかなか、大変なオーディションになりそう。


‥予感は的中。


オーディションは1度では終わらず、


『卒業式の緊張感に耐えられるように‥』
と、

手が震えるほどのピリピリモードの中、
何度も何度も行われました。


そして、そんな先生方からのプレッシャーに耐え抜いた彼女、


見事、伴奏者の一人に選ばれたのです。



とてもおおらかで、
やさしい心を持つMちゃん。

でもそんなやさしさ故、
Mちゃんは5年生のときに壁にぶつかり、一切笑わなくなりました。

レッスンに来ても、様子がおかしくて、
おしゃべりもしないし、すごく暗い雰囲気。


そんな苦しい時間は、長く続きました、、


Mちゃんママも、とても悩まれていました。


わたしはなんとか元気になってもらいたくて、少しでも心を開いてほしくて、

レッスンそっちのけで
あれやこれやとお話を続けました。

時には、「しゃべりたくない。もう、うるさいな。」そう、思われていたかもしれません。


でも、諦めずに話し続けました。


そんなある日、何気ないひとことで、
彼女が久しぶりに声を出して笑ったんです。


「あはははは！こんなに笑ったの、1年ぶり！」


ああ、Mちゃんが、笑った！！


…嬉しくて、涙が出そうでした。


それをきっかけに
徐々に気持ちもほぐれていき、
以前のように、とてもよく笑う明るい女の子に戻りました。




そんな、長らく悩みをかかえていたMちゃんが、勇気を出して卒業式のオーディションに手を挙げてくれたこと、


とても嬉しくて、
魂と情熱を込めてレッスンしました。


自分はピアノで活躍できる！


Mちゃんには、卒業式で立派にピアノを弾いて、自信を持ってもらいたかった。


なので、今回は何が何でも、合格してほしかったんです。


そして、何度も行われた厳しいオーディションをクリアし、合格した知らせを聞いた時は…飛び上がって喜びました\ ♪♪ /



この時、長女とクラスメイトだったMちゃん。

せっかくの機会なので、二人で、お世話になった先生方に感謝を込めて、演奏をCDにしてプレゼントしました。

そしてもちろん、卒業式では、
立派に大役を果たすことができました。


(残念ながら前奏が切れているのですが、教室のYouTubeに演奏をアップしています)


+++


昨日は、ピカピカの晴天の中、
小学校の卒業式が行われました。



卒業生を送り出す側として
式に出席する小5の次女が、最近この曲を口ずさんでいましたので、

Mちゃんとの懐かしい思い出が、みるみるうちによみがえってきたんです。


ピアノだけではなく、
勉強の成績も抜群のMちゃん。


残念ながら、中学1年生の夏に
ピアノレッスンは卒業してしまいましたが、

勉強と吹奏楽部の忙しい合間をぬって、合唱コンクールのピアノ伴奏をつとめたり、

「今でも時々、ピアノを弾いているんですよ。」

そんなお話をお母さんからお聞きし、
嬉しい気持ちでいっぱいになっています。


これから先も、

豊かで素晴らしい音楽が、ピアノを卒業したみんなの支えとなり、寄り添う日々でありますように。


いつも、みんなのことを応援していますﾟ･*:.｡❁