♦️日常から手を使う

ピアノを愛する皆さま、こんにちは。

小さな生徒さんは、たいてい親御さんに付き添って頂きますが、
何気に気になるのが、
お稽古バッグの事です。



親御さんが、お稽古のかばんを持って、
『　こんにちは、よろしくお願いします　』　と言う。
生徒さんは、ゆるゆるとしている。


まだ小さいからママがお道具持ってあげるね。となりがちですが、
はい、それダメです。

私の考えでは、自分のお稽古バッグは、自分で持つように、
指導しています。


自分の習い事なのだから、自分で持つ。
自分の楽譜だから、大切にする。


そう言うことを、私は大事にしています。

小さいうちから、親任せでお稽古して欲しくないからです。


本当はママに持ってもらったら、楽だけど、
自分のレッスンなんだから自分の事は自分でしよう、
と自覚して欲しいのです。


重くても、がんばって持ってね。


手でカバンをつかめば、
握力も付くし、ピアノを弾くときに、力を込める練習に
なるからね。



日常の動作をしっかりこなす事で、
多くの学びにつながります。


どんなにピアノの練習をがんばったとしても、
物をつかんだり、投げたり、
雑巾を絞ったり、
なーんにも日常生活の事をしなければ、
ピアノを弾いても、いい音にはならないと思います。


手のひら、指、手首、腕、肘、肩。

こーんなに優れた機械って、なかなか作れない。



これらを思いのまま、動かしていると、
ピアノを弾くとき、
頭と体が、素早く反応して、
豊かな音楽が生まれると、思います。


日常生活を大切にしましょう。


そして、体で音楽を感じましょう。