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♦️どう感じるか❓

ピアノを愛する皆さま、こんにちは。

先日、なんとなくテレビを見ていたら、
歌舞伎俳優の市川猿之助さんが出ていた。
最近では、半沢直樹という人気ドラマにも出ていたし、
なにかと注目される人だ。
私は、歌舞伎はそれほど詳しくないが、
4代目猿之助を襲名する前の、亀治郎の時に1年間主演のドラマを
見ていたので、なんとなく親近感を持って見ている。


。。。で、その4代目猿之助さんが、面白い事をおっしゃっていた。

歌舞伎も海外公演をする事が多くあるが、
芸術に対するアプローチが、違っていて面白いそうだ。




アメリカで公演する時は、
必ず翻訳の字幕が付くそうだ。
数カ国語を自由に選んで、鑑賞できるようになっている。

一方、フランスなんかでは、むしろ字幕を嫌がったりするらしい。

我々は芸術は見たら、感覚で分かるんだ。
簡単な解説を聞けば、字幕なんて要らない❗️
感動するためのレクチャーなんて、けしからん❗️失礼だ❗️

。。。というようなお国柄らしい。
芸術に対する感覚がとても誇り深い感じがする。


そして、感動するポイント、解釈が日本人と全然違っていても、
全然お構いなしだ。
各個人の感想が自由に語られるらしい。




この話を私は興味深く聞いていたのだが、
ふと思い出した。





美術の鑑賞もお国柄がある。

日本の美術展などでは、
それぞれの絵画に、細かく解説が付いている。

うっかりすると、絵を見に行ってるのか、解説を読みに行ってるのか、
怪しくなってくる。


一方、海外では、
そんなに解説なんて書いていない。
題名と作品年くらいだ。



そして、
日本人の美術館ツアーに参加すると、
ガイドさんのお話をただただ聞きながら回ることになる。


でも、海外の場合、
学生の遠足( ❓) なんかで、地元の子たちみたいなのが、
美術館を回ってるのを見ていると、
引率の先生の解説はごくわずかのようだ。

それよりも、その絵を見た感想、インスピレーションを、
生徒さんの口で、自由に語らせているようだ。


私は、この絵を見て、こう思った。
いや、私はこう思う。
じゃあ、なぜこの絵が好きなのか。。。❓
。。。などなど。

個人の自発的な解釈を大切にしているらしい。
意見が分かれても、当然と言った感じで、まとめるつもりも全然ない。





日本人のように、お勉強的な、
通りいっぺんの、分かったような分からないような文化レベルとは、
違うみたいだ。




まだまだ、本当の意味では、
ヨーロッパに芸術感覚は追いついてないのかも
知れない。




。。。。で、長々とピアノに関係ない話をしてしまったが、
今日、生徒さんのお母さんから、
ご相談を受けて、繋がっているような気がしたのだ。




4年生の生徒さん。
まだ初めて半年足らず。


熱心に弾いてくれるのだが、
お母さんとしては、こんな仕上がりで弾いていて良いいのか❓
という、ご相談だった。



なるほど、お母さんの不安はよく理解できた。

たしかにちゃんと弾いてはいるが、
音楽的に美しくない、と言ったところか。。。。




実は、これは私も感じていた。
そして、実際に、それまでのレッスンで、この曲の注意点も
言って、やってみていた。



右手のメロディに対して、左手の音量をどうするか❓



実際にやってみよう。



右手はこういう感じで弾いて。

左手は、もうちょっと小さく。。。
ううん、もっと小さく軽く軽く。。。

じゃあ、両手でやってみよう。





結果、その生徒さんは、前よりずっと良い感じで弾けたように
思いました。

ね❓良くなったと思わない❓。。。。と、
生徒さんを覗き込むと、
私はハッとしてしまったのです。




全然、楽しそうじゃなかったのです。




。。。。。
あかん。。。。



いくら、こういうふうに弾いたら、
上手くなるよ、と私が言ってみたところで、
それは、まだ彼女には受け止める時期に来ていなかったのです。



解釈の押し付けでしかなかったのです。



ピアノを始めて半年の彼女の、
音楽的感覚、身体的指を動かす快感、敏感な聴覚。。。
それらは、まだまだ未発達だったのです。


それらは、押し付けではなく、
ゆっくりと育てて、芽生えていかなくてはありません。
私が綺麗に聞こえるための、テクニックをレクチャーしたところで、
それはメッキでしかない。
彼女にとっては、全然気持ちの良いものでなかったのです。


その事を、踏まえて、
私は、自発的に彼女が気づいていくのを、
待って欲しいと、お母さんに伝えました。



自分の音を聞いて、
自らの感覚で、良い感じで奏でたいと、思えるように。



今は体力にあふれていて、
きっと、力の限りに弾きたいんだよね。

その身体能力に、
芸術的コントロールを少しずつ、身につけていこう。




。。。。私も、生徒さんと一緒に、
日々勉強です。。。。



Piano piano ピアノ  ピアーノ

ゆっくりゆっくり   楽しもう。





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