日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

本番で100%の力を出すためのヒント

ピアノ教室.COM

こんにちは。
梅雨の季節を迎え、
雨に濡れた紫陽花が
ひときわ鮮やかです。
お元気でお過ごしでしょうか。

教室では今月末に
お子様を中心とした発表会を
控えていまして準備が進んでいます。
曲も順調に仕上がっていて、
最後の仕上げの時期です。


「本番で100%の力を出すには、
練習で120%弾けていなくてはならない」
と言われています。

本番はいつもと環境が違いますし、
緊張もします。
リハーサルをしても、
会場にお客さんが入りますと
あれ?と思うほど
聴こえ方が変わることもあります。

ですから事前に
「何が起こっても大丈夫、弾ける」
と思えるまで弾き込んでおくことが
まず大切です。

そのために私自身がしてきたことを
ご参考までに一部挙げてみます。


● 自分の演奏を録音して厳しくチェックする

録音の緊張感の中で
「1度で決める」つもりで演奏します。
録音ができたら楽譜を開いて
自分の演奏を厳しくチェックし、
気になったところを書き込んでいきます。
普段の練習の仕上げにもおすすめです。

● 指の感覚だけに頼らずに、
音名(ドレミ)やコード進行を覚えておく

緊張すると真っ先に飛ぶのが「指の感覚」です。
「指の感覚」だけに頼るのは危険だと
感じていました。
メロディを音名で歌ったり、
和音の進行を頭に入れておいたりして
理論も覚えておくと暗譜が飛びにくいです。


● テーブルの上やひざの上など
音が出ない状態で弾いてみる

エレクトーンなど電子楽器の場合は
電源を切った状態で弾いてみます。
いいイメージを持って演奏ができるように。
思ったより自分の音が聞こえないことも
ありますし、思わぬ物音などがあっても
演奏が止まらないように。


● 大きな音で弾いてみる

「鳴りのいいピアノ」もありますし、
エレクトーンは大きなスピーカーに
つなぐことも多いです。
その音量感に慣れるため、
調節できる楽器の場合は
いつもより大きな音で弾いてみます。


● 暗いところで弾いてみる

演奏会の会場には
大抵窓がなく自然光が入りません。
ライトが当たってない客席などは暗いです。
そのような屋内の環境に慣れるために。

● とても明るいところで弾いてみる

先程とは反対ですが、
楽器や自分にライトが当たっても
集中できるように。
スポットライトは結構明るくて
まぶしくて、熱いです。
お部屋の照明を一番明るくしたり、
スタンドライトなどを使って
普段より明るい環境で弾いてみます。


● 起き抜けに弾いてみる
● 疲れているときに弾いてみる
● 何の準備もなくいきなり弾いてみる
● 出掛けて帰ってきたらすぐに弾いてみる

こちらの3つは自分の
コンディションが芳しくなくとも
弾けるようにしておくためです。
楽器の前に座ったら
すっと集中して曲の世界に入り、
一度で合格点の演奏ができるようにします。
集中すると心も体も落ち着きます。
その感覚を覚えます。


このようないろいろな状況で弾いてみて、
弾けなかった部分や
ヒヤリとした部分があれば、
そこが本番で飛びやすい箇所です。
「間違い」は「情報」と捉えて
楽譜にしるしをつけ、
部分練習をしたり
音名(ドレミ)で覚えておいたりします。


自分の場合は200%、300%の
準備をしておかないと
本番で100%の演奏をすることは
できないと感じていました。

あくまで私の場合ですので
参考になる部分とそうでない部分が
あると思います。
ご自分なりの本番までのプロセスを
持っていただけたらと思います。

小さなお子様の場合は
練習でしっかり弾けていれば
本番でもその通りに弾けることが多いです。


演奏以外の部分では、
事前にこのような準備を
しておくと安心です。

● 靴を含めて本番の衣装を着て弾き、
体に合っているかどうか、
演奏の妨げにならないかどうかをチェックする。
本番前にご家庭で
ぜひお願いしたい部分です。

● 大きな鏡を置いて「おじぎ」や
「姿勢」をチェックする。

● ステージに出ていくところから、
礼、演奏、最後の礼までの流れを実際にやってみる。



演奏当日は、
100%の演奏を目指そうと思うよりも
「あれだけ準備したのだから大丈夫」
「ベストを尽くそう」
「あとは楽しもう」
くらいの気持ちで
臨むのがちょうどいいです。

逆に言いますと当日にそのような
メンタルでいられるように
数々の事前準備をしておくのです。


どれだけ準備をしても
何が起こるか分からないのが
ステージの厳しさでもあり
おもしろさでもあります。

本番の演奏は「間違えたからダメ」
ではありません。
肝心なのは予期せぬことが起こった時、
そのことをどう捉えて
その後どうするかです。

聴いている方は細かなミスはあまり
気にしていないことが多いです。
それよりもその人が
普段どんな気持ちで
音楽と向き合っているのか、
何を伝えようとしているのか、
そのようなことが伝わりやすいものです。

ですから予期せぬことが起こっても
慌てなくて大丈夫。
気持ちはいつも前向きに。
続けましょう。
「場数」を踏むことも必要です。


演奏する機会をいただることは
奏者として幸せなことだと
思っていただきたいです。
聴いてくださる方への感謝の
気持ちをどうか忘れずに。


舞台経験から得られるものは
大きいです。
私も皆さんのがんばりを
しっかりサポートさせていただきます。


それでは。
長雨の季節ですので、
お体を大切にお過ごしください。

長文にお付き合いいただき
ありがとうございました。


↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓

↓お問い合わせ・体験のお申し込みはこちらから!↓

この教室へお問い合わせ

↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑