東海岸クルーズ

少し長い休暇をいただき、母希望のニューヨークから出港の東海岸クルーズに行って来ました。
ニューヨークからバーハーバー、そしてカナダ、ハリファックス 赤毛のアンに関係のある町、オーストラリア、シドニーの名前の由来となった町シドニー、そしてボストン、ニューヨークに戻ります。

ニューヨーク出港は夜9時、重低音の音楽と共にゆっくりと船が動き出しちょうど半月の月の下マンハッタンの超高層ビルの夜景、そして右手にしばらくすると明るく照らされた自由の女神がそびえ立ち荘厳な夜景でした。

船の旅はのんびりとしています。色々な国の方とお喋りができ改めて自分が日本人だと再認識出来ます。
日本人=マナーのいい人、おもてなしの国のイメージがあり、I’m Japan と言うとOh という感じで皆さん歓迎してくださいます。昔に比べ日本人が海外で受け入れて貰いやすいなんといい時代になった事でしょう。

摩天楼のニューヨークも素晴らしかったのですが、一番感動したのはアメリカで最も古い歴史を持つボストンでした。
かのハーバード大学、そしてマサチューセッツ工科大学という超エリート大学、そしてボストン大学があり大学を中心に町が出来ています。中心をチャールズ川がゆったりと流れていて煉瓦造りの街並みがとてもお洒落です。
こちらのボストン交響楽団の常任指揮者を小澤征爾さんが30年務められました。音楽の街でもあります。

日本にはかなわない大国アメリカを感じてきた旅でした。

さて、話は少しずれるかもしれませんが……

クルーズなどは特別な体験になりますが、色々な事を肌で直接感じる体験を沢山するという事は、音を使って表現する音楽にとってとてもとても大切です。色々な情景、思いを音で表現しているのが「音楽」だからです。テクノで無機質な音楽にひかれたとしてもそれは単調な動きを心が描いて面白がっているから面白い。まずは感じる心が大切なのです。

例えば今の季節なら 家族で紅葉を見に出かけてみる、などいかがでしょうか。
「思ったより身体が縮まるくらい寒いなぁ」「ポカポカ陽気で暖かいなぁ」「空が高くて青いな」「みんなと一緒だと楽しい」「空が高くて淋しい感じがするよ」
「色々な葉っぱ、何色？」「カサカサ踏むと音がするよ」「何か隠れているかな？」
「外で食べるお弁当って何て美味しいんだろう」………
きりがないくらい色々な事を五感で感じられます。それが脳を刺激し活性化してくれます。
さてどんな音になるでしょう？

お出かけしなくても、いつもの道を歩きながら「たんぽぽが綿毛になってる、ふわふわ」「水たまりの中でお月様が笑ってる」などなど

五感で感じた事はピアノと直接関係なさそうに思えますが 高度に弾けてくればくる程とても大切な物だとわかってきます。

是非、多感な幼少期、お子様と一緒に親御さまも童心に返り色々な事に感動していただけたらなぁと思います。