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レッスンの前に知っておいて欲しい事

 ピアノを習いたい(習わせたい)理由は何でしょう?
誰もが持ってる目的の一つはピアノが弾けるようになりたい(なって欲しい)ではないでしょうか

ピアノが弾けると一口に言ってもそのレベルは千差万別。

何となく音が鳴って曲らしく聞こえたら満足?
楽譜通りに間違いなく音が鳴ったら満足?
音楽的に気持ちを込めて弾けたら満足?
更に更に・・・・・

 私は教える立場の人間として、せっかくピアノを習いたいと思うなら、”4.更に更に・・・・・”を目指して欲しい、そのようなレッスンをしたいと常に思っています。そのために、家庭で行って欲しいとても大切なことがあるのです。

 バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ショパンにドビュッシー・・・音楽室の後ろに肖像画が掲げられていた有名な作曲家達。彼らはピアノのためだけに作曲したわけではありません。ヴァイオリンやフルートなどソロ楽器のための曲、弦楽器のアンサンブルに交響曲。声楽曲もあればオペラだってあります。本来はピアノの曲なのだけれど"ここはフルートの音""このフレーズは弦楽器特有の・・・"そう感じることはしばしばあります。

 例えばベートーヴェン・・・私はベートーヴェンのピアノ・ソナタを聴くと弦楽四重奏や交響曲をイメージします。ベートーヴェンはピアノ・ソナタを作曲している間、頭の中では弦楽器や管楽器の音を聞いていたのではないか・・・?実際に楽譜を読んでみるとソロのピアニストのための曲ではなく、アンサンブルなのだと気づく場面が沢山あります。

 この事を、幼児やソナチネ(簡単なソナタ)を勉強し始めたばかりの小学校低学年の生徒に説明しようとした時、何度もぶつかった壁がありました。彼らの何割かは家庭で音楽を聴く習慣が全く無かったのです。
(ここで言う音楽は=クラシック音楽です)

 苦肉の策で宿題として聞いてくるように録音した物を渡しても、家庭で音楽を再生できる装置が全くない子もいました。

ヴァイオリンってどんな音がするの?
フルートは?
弦楽四重奏って何?
交響曲って何?
弦楽器のピチカートやヴィブラートって何?
 これらの事を言葉で説明するには限界があります。週に1度の限られたレッスン時間の中で、一緒に音楽鑑賞をしている時間は正直言ってありません。

 週に1度レッスンに通って(通わせて)毎月それなりのレッスン代を払っていれば自動的にピアノが弾けるようになるでしょうか?もちろん日々の継続した練習は必要ですね。でもそれだけでは足り無いのです。少なくとも、私が考えているレッスンを行うには、レッスンにいらっしゃる前に家庭で音楽を聴く習慣を持って欲しいのです。


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