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クラシックのアナリーゼ(楽曲分析)をするとき

クラシックの演奏をしている方のために、アナリーゼ(楽曲分析)のレッスンをする時があります。その時にやっている内容を少し書いてみようと思います。


まず調性があるものとないもので大きくやり方が変わると思うのですが、今回はひとまず調性があるものを想定してみます。いわゆるハ長調とかニ短調とか決められる曲です。近代以降の曲だと調性を決められない曲もたくさん出てきます。
調性が決められる場合はまず調性を確認します。調号を確認して、メインの調が何なのか調べます。それから臨時記号などを見ながら、どこで転調しているのかを調べます。転調していることが感覚的に分かっている場合でも、具体的にどの音から次の調の色になっているかをはっきりさせると音の役割を整理することができます。そうすると演奏の説得力や曲の魅力も増すと思います。


そして拍子を確認します。いろいろな方をみていると、意外と拍子がおろそかにされがちなのだと感じます。拍子を確認するといっても難しいことをする必要はなくて、普通に口で「1、2、3、4」とカウントをしてから弾き始めるだけでリズムのノリが良くなることも多いです。


そして曲の構造を調べます。最初は繰り返している場所がないかどうかチェックします。そしてどのような流れを経て曲の最後にたどり着いているのかを調べます。


あとは演奏を聴いたりお話をきいたりして、納得がいっていなかったり消化しにくそうな場所を詳しく調べます。音楽の流れや音の役割がうまく理解できない時、少し音の整理をすることで音楽を作りやすくなることがあります。


感覚で音楽をとらえる事はとても大事なこと。地図のアプリで大きくしたり小さくしたりするとその町の様子がよく分かるのと同じように、分析をすることで音楽のさまざまな側面を感覚でとらえられるようになります。

より自然に自分の言葉として楽しく演奏するために、アナリーゼが役に立つのだと思っています。


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