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ピアノを習い始めるタイミング。

もちろん、大人になってからでも、始められます。
やりたい曲だけ、や 基礎から学びたい など、いろいろなことに応じて、たまには近道を教えながらレッスンしていきます。


今日のお題は、小さいお子さんの場合。
私が、ある音楽教室に所属していたときのこと。
当時「もうすぐ3歳です。」と仰る方から体験レッスンの依頼がありました。
そこの教室の 生徒さん受け入れは「3歳」からでしたので、「もうすぐ」とはどれぐらいか。
3歳以下は月齢によっても、全然違いますからね。
お電話で伺うと、「あと6ヶ月で3歳」だそうで
「でも、インターナショナル幼稚園の3歳児クラスには入れてもらっているから大丈夫です」とのこと。
あと6ヶ月で3歳ということは、「まだ2歳」ですね。
受け入れは3歳からですので、とお断りしましたが、「大丈夫です、やれます」に押されて体験レッスンを行いました。(オーナーには相談した上です)

ピアノの椅子は、背もたれつきもありますが、あってもなくても、深く座るわけではないので、自力で座らなくてはなりません。
生徒さんご本人に座って貰いましたが、かなりぐらぐらして危ない。後ろからずっとお母様が支えているか、お膝だっこしたままピアノに向かうしかなさそう。
それから、大切なのが、コミュニケーション。
分かったのか分からなかったのか、お互いに分からないと、なかなか先へは進めません。
どのぐらい理解しているのか、どのぐらい話せるのかも、レッスンにとって大事です。
お母様に伺ってみたところ、「家でもあまり話さない。習ってきた単語は英語で話す」とのことで、もしかしたら日本語より先に英語が出始めていたのかもしれません。
ならばこちらも英語で教えたほうが良いかなとも考えてご提案しましたが、ご両親はお子さんには普段から 日本語で話しかけられているそう。
お子さんは、混乱の真っ最中のようです。
まずは、英語か日本語のどちらかの言葉が ある程度理解できるようになって、さらには一人で椅子に座れるようになってからでも ピアノを始めるのは遅くはないですよ、とご説明をしてみましたが、体験レッスン後すぐに お母様がご入会の手続きをお取りになりました。
お母様が「きちんとついてきて一緒に受けますから」とのこと。
おうちでのサポートもしてくださること、などの条件があったので、始めることになりました。
まずは リトミックなどの、身体を使ったものからのほうが楽しみながら進めるとご提案してみましたが、どうしても「最初からピアノの前に座らせるレッスンを」と、聞き入れてくださいません。
それならばと、「真ん中のど」の場所を覚えてきてもらうレッスンをしました。
ゲーム感覚で探して、そこを鳴らす、というものなのですが…
2ヶ月たっても3ヶ月たっても、
私とお母様「◯◯ちゃん、ド、はどこかな?」
お子さん「???ばんばんばん!」←ピアノをグーで叩きつける音

ずっと、こんな感じ。
恥ずかしがり屋さんなのか、まだ言葉が出てくる前なのか、
あーあー!うーうー!きゃっきゃっ!と椅子には30秒ぐらいしか座れず(2歳児ですからね)、教室の中をぐるぐる走り回ったり、引き出しを開けまくったり。
オムツだったのでおむつ替えにも時間を取られました。
集中力といっても、2歳児ですから、切り替え切り替え、色んなことをしながら過ごす30分(30分が最短のコースでしたので)。
お母様いわく、おうちでもそんな感じなんですとのことだったので、「お子さんには音楽の楽しみも知ってもらいたいので、やはりリトミックからいかがでしょう?」と提案しました。
お母様も「時期尚早」だと やっとお分かりになったようです。
ピアノの側から離れて脱走してしまう習慣がつきつつあったので、それも改善していきましょう伝えました。
ピアノは、「先生につかなくても ある程度の技術を習得し、一人で考えて分かるようになる」のには「20年かかる」と言われています。
だからといって、まだ日本語もあまり理解していなかったり、言葉が出ない人に いきなり「鍵盤の前に座りなさい。ここが ド よ。さあ、弾いてみなさい。」といっても無理です。
「理解できるようになってから」20年です。(何も分からない時期はカウントしません)

英才教育は誰でも受けられるものではなくて、理解力、センス、思考力があってこそ。
誰もがモーツアルトではないのですから。
我が子は特別!天才かもしれない!!
と、思っても、どうか慌てないでください。

音楽に早くから触れてもらいたいのなら、まずはリトミックやお歌のクラス。
鍵盤に興味を持ったらピアノ(と 歌 とか)、と、成長に合わせて変えていきましょう。

ギリギリ無理やりやらせても、音楽が、ピアノが、嫌いになるだけです。
こうなると、小中高と苦手科目となり、あまり良い思い出にならないといった事態に陥ります。
ピアノを、音楽を、好きでいて欲しいので、ベストなタイミングで、ベストなアプローチのもと、ベストな先生と始めてほしいです。
まだお若くて経験が少ない先生だと、やる気もモリモリあるので「どんな子でも変えてみせる!」と自信がみなぎっています。(キラキラしたパワーがあります)
また、中堅の先生は あまりにもレッスンの進みが遅いと「うちではこれ以上お引き受けしません。時期を見て またきてね」というタイプと、「どなたでも、ウェルカム(お金になるしね←本音)」のタイプに分かれます。
ベテランになると、体験レッスンの段階で
「教える」と「お断り」にきっぱり分かれます。
そのときに「頑張らせますから、ぜひお願いしますっ!」と食い下がらないお母様も 少なくはないのですが、ベテランの先生のご意見は経験豊富なだけに、あながち間違ったご意見ではありません。

一生ピアノをやってはいけない、のではなくて、
「今は始めるタイミングではないですよ」ということなのです。
親御さんのプライドや依存、過度な期待のみで、おこさんの意見や気持ちを無視したタイミングになりませんよう。
まずは体験レッスンにお出かけになり、お子さまの様子と、先生からのお話をよく聞いてみましょう。


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