抱負。

ピアノを習いはじめたばかりの頃。
思うように 楽譜が読めない、指が動かない、などなど、たくさんの「出来ない！」にぶち当たります。
そんな頃に発表会なんかがあると、
「間違えたくない。弾けないかもしれない。簡単な曲にして。」と言われます。

無理をしても、と思い、希望の曲にして発表会を迎えます。
そこで、「自分以外の生徒さんの演奏」を聴いて、
「かっこいい」とか「あの曲、弾いてみたい」などの気持ちが湧いてきます。

最初はあんなに 慎重でちょっと遠慮がちに選曲していたみんなの年賀状には 今では「今年はもっと難しい曲にチャレンジしたいです」「たくさん練習して、上手になります」と書いてあります。

そして、次の発表会に、「憧れの曲」に挑戦するために、練習に励み始まるのです。

私は、発表会や、ピティナステップなどの時には、生徒さん自身に選曲をしてもらっています。
そうすると、「今やっているぐらいの、確実に弾ける曲」ではなく、「頑張ったら弾けるかもしれない曲」を選びます。
そして、それに向かって 努力を続けていくのです。

人の演奏を聴く、ということは、その人の演奏を楽しんだり勉強したりする他に、「自分のモチベーションを上げるチャンス」なのです。

ぜひ、演奏会や発表会、コンクールなど、色々な演奏の場にお出掛けになってみてくださいね。
素敵な演奏は「あこがれ」。
それが、いつのまにか「目標」になり、達成できる喜びへと繋がります。