たのしいことばかりではない。

すでにピアノを習っていらっしゃる皆さんは
よーくお分かりかと思いますが、
ピアノは（というか、どの楽器も）、楽しい事ばかりではありません。
もちろん、ピアノの音が好き！鳴らしているだけでいいの！という人は別ですが。

最初からこいぬのワルツやら愛の夢が弾けるわけでもなく、
ドレドレドドド…みたいな指の練習だったり、
スラスラと音符を読む練習だったりから始めるわけです。

体験レッスンの際に、
何年ぐらい習えば○○が弾けるようになりますか？
というご質問をいただくことはけっこうありますが、

練習次第です

とお答えするに留まります。
もちろん、センスや、優先順位、その他諸々と、たくさんの
要素が関係してきますが、どんなにセンスがあっても、
どんなに高い楽器を買っても、練習しないことには
上達はしません。
イメトレだけでも…弾けません。
You Tubeの動画を観るだけでは…弾けません。
楽しく練習したいですよね、みなさん。
でも、そんなに簡単に習得できないから、やりがいがあるのではないかしら？
ダラダラ数時間後座っているだけでは上達はしないので、
弾けないのを弾けるようにするための練習なのか
ニュアンスやバランスなどを考えるための練習なのか
内容によって色々ですが
とにかく…練習あるのみです。

かなり前に教えていた生徒さんで
練習は、一週間のうち、１日か２日。３分ずつ。
という方がいましたが、フタ開けて楽譜開いて、えーっと宿題どこだっけなと眺めているだけで、軽く２分は過ぎますよ？
小さいお子さんの場合には、保護者の応援とお声がけのご協力をお願いします。

親だと喧嘩になるから、先生から厳しく言ってください！
というお母様からのご要望がよくありますが
私は、自分の先生が（というか、習っていた教室が）わりと厳しいところで、プレッシャーになっていた記憶があるので、「厳しく」は言いません。
ただ、もちろん、ピアノを好きでいて欲しいので、
「サポートするし、いつでも相談にのるから、もうちょいがんばろか？」
という気持ちを伝えます。

ピアノは一生かけて楽しめるものです。
急がず、焦らず。
すぐには結果はでませんので、ゆるりと続けましょう。