藝高に入れば藝大入学は確定？

この度、晴れて藝高生となることが決定した生徒。本当に嬉しく、ありがたいことです。

では藝高に入ったら、藝大への進路が確定したも同然なのか？尾形は、それはちょっと早計なんじゃないかと考えています。

というのも、ピアノ専攻なら毎年約12名の新規藝高生が誕生する訳ですが、途中で失速してしまう生徒の話も少なからず聞くからです。

内部生として大学入試に臨める点において、藝高生が相当有利なことは事実ですが、3年間の高校生活を通して藝大生としての資質を身に付けられるかどうか。
次の藝大入試においては、外部からの受験生もやって来ます。高校は駄目だったけど大学で、と雪辱を期す子もいる筈です。
内部者と言えども、3年後を見据えて危機感持たないと、外部からやってきた実力者に足許を掬われる事になります。

そして、藝大入試にあって他の私大にはないもの。

センター試験ですね。

これに躓く人が結構いるようで、油断大敵です。落ちる藝高生は毎年います。
大学側としては、「楽器を弾くだけが能なら、私学にどうぞ」ということのようです。

高校入学はあくまでスタート地点に過ぎません。進学後もしばらくは、生徒を気にかけておく必要があるのかな、と考えています。

因みに…入学早々、ソルフェージュのクラス分けテスト等もあるので予断を許しません。生徒も先生も、新年度に向けた準備で入試前とさして変わらず大変です。