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ステキなプログラム

つい先日のレッスンのことです。

駐車場に車を停めていらっしゃるママより
一足先に一人でレッスン室に入ってきた
小学2年生のKくん。

ソファにバックを置き
何やらごそごそと中のものをさがしはじめました。

ようやくお目当てのものが見つかったようで
頭をちょっと横に傾け、はにかんだ笑顔で
何も言わずに、ある紙を私に差し出してくれました。
その紙は…といいますと、A4サイズの二つ折り。
片面コピー印刷の紙2枚の四隅を
ホッチキスで丁寧にとめてあるため
両面印刷のような仕上がりです。
しかもキレイなカラーコピー。
内容は、前日にKくんが聴きに行ったという
コンサートのプログラムでした。

「あら〜! コンサートに行ったのね。
昨日はいい日だったねぇ。
どれどれ…へ〜、いろんな曲が聴けたんだね。
Kくん、弾いてみたい曲、あった?」

「うん、『月の光』。」
とKくん。

「いい曲よね。Kくん、中学生くらいになったら
きっと弾けるようになるよ。
楽しみだね。
ステキなプログラムを見せてくれてありがとう。」

「…ん。」
と言って、Kくん、ちょっと戸惑いながら
バックにそのプログラムをしまいました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


レッスンが終わり、レッスンバックの中を
ちらっと見たママが
「Kくん、これどうするの?」
と、さきほどのコピーされたプログラムと
なぜか、もう一枚
違う紙質の全く同じ内容の
プログラムを出してきました。

黙っているKくん。

「あ、それ、さっきKくんに
見せていただいたんですよ。
…あれ?! 
…2枚???
私、コピーのを見せてもらったのですが
原本の方もあったんですね。」

…その後、よくよくママに聞いてみると
コンサートのプログラムを私に見せたくて
Kくんが一人でコピーをして、ホッチキスで製本し
元のプログラムとまったく同じように作ってくれたとのこと。
しかも、見せるためだけでなく、プレゼントするために…。

そうとは知らず
せっかく渡してくれたプログラムを
「ありがとう。」
と返してしまった私だったのです。

Kくんの想いも知らず
申し訳ないことをしてしまったという気持ちと共に
黙々とプログラムを作ってくれたKくんの様子を想像したら
なんとも言えないあたたかい気持ちになりました。

もちろん、今、そのステキなプログラムは
私の手元にあります。
コンサートの様子や
Kくんがプログラムを製本してくれているご様子を
思い浮かべながら
楽しく拝見しているところです。



本日も、いのうえピアノ教室ブログを
最後までお読みいただき
ありがとうございました。


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