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安佐南区の災害について

おとといの晩、私の住む広島市安佐南区で大きな災害がありました。

県外に住む家族、親戚、友人、そして教え子や同業者の先生方まで、たくさんの方から心配の電話やメールを頂きました。
私の家は、災害現場から車で5分ほどですが、特に被害はなく、無事です。
ご心配いただき、本当にありがとうございます。


おとといの晩は、20時頃から降り始めた雨が、日付が変わる頃には豪雨になって、雷と雨の音で眠れないほどでした。

朝起きて、祖母からの電話で災害の事を知り、呆然としました。
一日中テレビのニュースをつけていましたが、自宅のすぐ近くで起こっていることが、にわかには信じられませんでした。

避難勧告の出ている地域に生徒さんのお家があったので、心配で連絡を取ったところ、無事、区外に避難しているとの事で、少し安心しました。

しかし、まだたくさんの方が行方不明のままです。それに加えて今日は朝から雨が降っています。雨が止むまでは、二次被害を避けるために捜索活動は行わないとのことです。

亡くなられた方のご冥福を、心からお祈りいたします。
また、一日も早く晴れ間が戻って捜索が再開し、行方不明の方々が全員見つかるように、心からお祈りしています。



テレビを見ていると、「もっと早く避難指示が出せたら被害を防げたのでは」という批判の声もあるようですが、私自身、あの真夜中に避難指示が出ていたら、適切な行動が取れたか?と考えてみると、かなり疑問です。

そもそも避難指示とか避難勧告というものを私は一度も聞いた事がないので(当事者になったことがないので)、どうやって連絡するのか、少し調べてみました。
そして、避難指示や勧告は、サイレンや災害放送、宣伝カー、戸別の訪問によって行われるという事が分かりました。

私の家の目の前には、広島で一番大きな川、太田川が流れています。すぐ近くの上流には高瀬堰という堤防があり、そこで上流からの水の量を調整し、市内中心部が洪水の被害に合うのを防いでいるそうです。
国土交通省の事務所や監視所もあちこちにあり、少し大雨が降った時には、「上流で洪水の恐れがあるので、高瀬堰を放流します。河原には入らないでください。」という放送が流れ、川の周囲を監視の方達が巡回されています。

その放送の音ですが、私がこの家に引っ越してきてからしばらくは、「ピンポンパンポーン」というチャイムの音に続いて、何かモヤモヤしゃべっているなあ、という認識しかなく、「あれは何の放送なんだろうね?」と夫と話していました。引っ越してしばらく経った頃、たぶん風向きの関係だと思いますが、放送の声がはっきり聞き取れることがあり、その時はじめて、あの放送が高瀬堰の放流のお知らせだったと分かったのでした。

もし太田川が氾濫するような事があったら、避難指示は、あの放送で行われるのか?と想像すると、全ての民家に指示が行き渡るのは、かなり難しいと思います。放送のスピーカーの目の前のうちでさえ、聴き取りにくいほどの放送です。しかも夜間だったら?雷雨で周囲にものすごい音がしていたら?と想像すると、たぶんほとんど放送は聞こえないでしょう。宣伝カーにしても同じです。

テレビやラジオで避難指示を出すのも、停電したらアウトです。

一戸ずつ訪問して避難指示を伝達する(これは行政の方や自治会や民生委員の方を中心に行われるのでしょうか?)というのも、このたびの災害のように深夜に起こった場合、現実的に難しいと思います。

結局のところ、行政などに全面的に頼るのではなく、自分の目や耳で判断して、早めに行動するしかないのでしょう。
テレビなどでも、「音や匂いに敏感になってください」ということを、さかんに言っていますね。

先ほど書いたように、うちは太田川というとてもとても大きな川の目の前にあります。もし太田川が氾濫するような事があったら、真っ先に床上浸水するような地区です。

「太田川が氾濫するなんて考えられない。そんな事になれば、市内中心部も全部水没する。」と言う人が多いですが、このたびの災害も、誰が、あの雨で裏山が土砂崩れを起こして家も車も全部流される、と想像したでしょうか。

自分の身は自分で守らないと、と改めて思っています。
ましてや、うちには生徒さんも次々にやってきます。
生徒さんを危険な目に合わせないためにも、周囲の変化に常に気を配って、事前に行動できるように心がけたいと思います。

大雨が降ったら、ニュースなどの情報を参考にしつつ、まず自分の足で太田川の見えるところまで行き、水量を見て、今後の行動を考えるようにしたいと思います。


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