日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

悲しいなぁ

このところアンサンブルにおいて聞こえてくることがあります。
それは
『弦楽器とピアノはアンサンブルとして合わない』
という事。
特にご自身で趣味でなさる方からこの事を聞きます。
ピアノを弾く身としてなぜ?と思うしかないのですが。

私の師匠はおそらく日本で最も多く室内楽を演奏しているピアニストと思います。
そのすごさは何かというと弦楽器との音の調和の素晴らしさ。
それを聞いているので『本物』はなんてすごいんだといつも思っています。

ただ悲しいかな日本のピアノ弾きはソロの教育を多く受けているので、他の楽器の音と合わせるような音色を考えて演奏するという人は少ないです。
そしてもっと悲しいのは、弦楽器の方々(アマチュアの方は特に)は合わせ楽器のピアノを『ピアノ伴奏』と仰るんですね。これものすごく悲しいです。そしてそのスタンスからすれば同等に音楽を作ろうとするピアノは全て大きな音で弾く、弦楽器とは調和しない音となってしまいます。

では本当に弦楽器とピアノって音が調和しないのでしょうか?
もしそうであれば過去の偉大なる作曲家たちがこぞってピアノと弦楽器の組み合わせの曲を作らないと思うのですが。
ピアノとヴァイオリン、ピアノとヴィオラ、ピアノとチェロ、ピアノトリオ、ピアノカルテット、ピアノクインテット。その数ときたら他楽器・・・特に管楽器との組み合わせから考えたらはるかに大量です。弾ききれないくらいあります。

思うに、そういうお話をされる方々って『本物』を聞いたことがないのでしょう。
この2種類の楽器が調和した時に出る美しいハーモニーを聞いたことがないのでしょう。
是非聞いていただきたいなって思いますが、最近そのくらい素晴らしいコンサートってなくなっちゃったから。
JTホールでの室内楽シリーズが懐かしい。。。

因みにヴァイオリンがピアノを吹き飛ばしたというとんでもない演奏を聞いたことがあります。
世界的にも認められている女流ヴァイオリニストの方ですが、なんとピアノトリオでピアノとチェロを吹き飛ばしました。あれにはびっくりしたな~~~。

要は合わせる側の音楽や実力が同じ場合、どちらとも目一杯弾いても問題が起こらない、いえ、それこそアンサンブルの醍醐味という演奏を聞かせていただけるのですが、そうではない場合、あるいはホールの状況によって、どちらかが…多くの場合ピアニストですが、きちんとバランスを考えた演奏をすればきちんと調和するという事と思います。

もっと小さいころからのピアノ教育を考えないといけないのかもしれないですね。


↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓

↓お問い合わせ・体験のお申し込みはこちらから!↓

この教室へお問い合わせ

↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑

このブログへのコメント