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ピアノは修行?


この日記は、1週間前(2012年11月25日)にマイブログに投稿した記事の本文です。

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皆様、こんにちは。今回もご高覧いただきありがとうございます

学生時代など「試験の課題曲」に取り組んで演奏するということは当たり前のようにありましたが、その「課題曲」が自分の気に入った曲・弾きたい曲と必ずしもイコールではないこともしばしばあります。
専門にピアノを学ぶなら、「どの時代の曲も弾けるようになること」は大切な課題なのですが、練習すれば弾けるようになる曲と、練習を重ねてもうまく表現ができない曲もありました。
「うまく弾けない」状態であっても、試験日になれば“完成されていなくても”弾かなければならず、「仕上がっていない状態」で本番を迎えることもあるわけです。「技術的に未熟で弾けない」という場合は、「今の自分には難しい曲だったんだ…」と自分自身の演奏技術の未熟さ故とあきらめもつくのですが、一応ひと通り楽譜に書かれている音は出せるようになっているけれど、自分の中に“こう表現するんだ”という確信がない状態で本番になってしまった時は、「何となく終わってしまった…」となってしまうこともありました。
そういう「不本意な演奏になってしまった経験」を重ねることで、自分なりに「どうしてだろう…」とその原因を考えるようになっていきます。
「指さえ動けば弾けるのか?」と言えば、多分それでは「不十分な演奏」で「聴く人があっての演奏」であるのならば、尚更「聴き手の心に響く演奏」を目指すべきなのだと思います。頭ではそれがわかっていても、「演奏技術」が伴わなければ、「音楽を演奏し表現すること」ができません。

「ピアノを習ったご経験のない方」から以前、私の演奏に対して「とても素敵な演奏なのに、どうして“未熟な演奏”だと言うのですか?もっと自信を持ってください!」と言われたことがあります。多分この方は私の演奏を「好意的に評価してくれた」からこういう表現をしてくださったのだと思います。こんな風に感じてくれる方がいるというだけでもとても嬉しくて、やさしい言葉をかけていただけることは本当にありがたい気持ちで一杯になります
でも専門に学んだ人間であれば、「弾けた」と「自分が実感できる演奏の基準」が、ピアノを習ったご経験のない方と違うのだなと感じました。
芸術を志す者は「これでいいということがない終わりのない世界」を追求していかなければならないものなので、決して「ネガティブ」な想いから「弾けない」と言っているのではなく、「より高い理想の演奏に近づけるためには必要なこと」であり、「自分自身の演奏技術の未熟さ」や「想い描く理想の演奏」を抱くからこそ「そこまで到達していないということを演奏者自身が1番よく自覚する」ものなのです。「演奏技術」を身につけようとする時、「自分に身についていない部分、備わっていない部分がある」とわかっているからこそ、「もっときちんと演奏できるようになりたいと望み、しっかりと練習しなければ」と思うものなのです。

「持って生まれたもの」とよく言いますが、苦労しなくても既に身についているものは、(これは私の勝手な想像ですが)「前世で既に習得したもの」なのだと感じることがあります。そういうものを必要とする曲なら、「苦労しなくても表現ができるようになる」のかな、と思います。
でも、現世に至るまで「未だ習得していない部分」については、「今生、或いは来世まで持ち越す課題」なのかな?と感じたりします。

演奏する際に必要な「技術」を磨き、表現する際に必要な「人間としての様々な経験」を積んで「精神を鍛えていくこと」がとても大切だと思っていますが、私の場合、とりわけ「演奏技術が未熟」だと感じています。
なので、世界で活躍しているピアニストの「優れた卓越した演奏技術を持っている方々」の見事な演奏を聴くと、本当に「うらやましいな…」と思ってしまいます。でも、そのピアニストの方々も「もしかするともっと前の“前世”で苦労して高い演奏技術を習得するための修行をしてきたのかも知れない」と考えると、私自身が「今生で優れた演奏技術を取得すること」は難しいかも知れないけれど、来世、或いはもっと先になるのかどうかわかりませんが、「後の人生では優れた演奏技術を持って生まれることができるかも知れない」と考えるようにして、「今、自分にできる精一杯の努力」をしていくべきなのだろうなと思っています。

人はきっと「何かを学ぶために」この世に生れて生きていくのだと思います。私の場合は、「ピアノでの修行」が「今生での最大の課題」であり「学ぶべきこと」なのかも知れません♫✿



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