レッスンで心掛けていること

　ピアノは、一人の先生に１０年以上習い続けるということが珍しくありません。ですから、生徒さんとの関係を良いものにしていくのはとても大切なことだと思っています。
　ピアノ教室だからきちんとピアノを教えるというのは大前提なのですが、まずは生徒さんとコミュニケーションをとることが一番大事。お互いに信頼関係があってこそ円滑にレッスンができるんですよね。
　私が心掛けているのは、まずは笑顔で生徒さんを迎えるということ。だって仏頂面の先生は怖いじゃないですか…
　前に音楽教室で働いていたときの先輩の先生がいつもにこにこしてらっしゃる方で、こちらが挨拶をすると笑顔で答えて下さる姿にいつも胸がほっとしたものを感じていました。私も、生徒さんにとってそういう存在でありたいなと思っています。
　それから、ただ一方的に教えるのではなく、生徒さんの話を聞くこと。会話をしながらレッスンを進めています。
　生徒さんが興味を持っているもの。日常の何気ないお話。
　そんなところからも、より良いレッスンをしていく上でヒントになる種がたくさんあります。
　それらを踏まえながら生徒さん一人一人に合ったレッスンを組んでいく。
　どんな曲を弾いてもらうかはもちろん、教える時に使う言葉、間の取り方なども、会話の中からその生徒さんに合ったものを探っていきます。
　完璧にできていると胸を張って言いたいところですが、試行錯誤の連続です。だからこそのやりがいもあります。
　いわばレッスンは生徒さんとのコラボレーションになるわけです。そのレッスンが良くなるかどうかは私の力量もありますが、生徒さんとどれだけ良い関係を築けているかがとても重要です。
　生徒さんと一緒になってレッスンを作り上げていく。そういう気持ちで日々レッスンをしています。