練習しなくて困ってるんです

　あらら。と思いつつ私も子どもの頃、練習好きじゃなかったなあ、と、感慨に、ふけったりも、しま、す…(だんだん小声に)

　ピアノに限らず、楽器は練習しなければうまくなりません。
　そうはいっても、なんとなく、明日練習しよう、明日練習しよう、と思っていたらもう明日レッスンだ…！となってしまう方も多いのでは？

　私がおすすめしている方法は、練習を生活の一部に組み込んでしまうことです。
　練習を、歯磨きやお風呂、ご飯と同じように、毎日のルーティンワークにしてしまうんですね。
　これは楽器の練習だけではなく勉強にも応用できる方法です。

　お友だちと遊んで帰ってきた後すぐや、ご飯前、はたまた、朝早く起きてからご飯を食べるまでの１時間(！)という生徒さんも過去にいました。(全て実例です)

　最初は１日１０分でもいいんです。毎日１週間やれば７０分。
　レッスン前日だけ７０分練習するより、明らかに進度が違ってきます。
　練習の習慣がついたらしめたもの。その時間になると自然とピアノの前に座っています。
　大事なのは毎日こつこつやること。その積み重ねが確実に力になっていくんです。

　ですが、今の時代、ほかに習い事をしている生徒さんはとても多いですし、ゆとり教育も取りやめになり、学校や宿題で以前よりも子どもたちは忙しくなってきているようです。
　中学生になれば部活も忙しい。
　大人の生徒さんは仕事や家事で時間をやりくりするのも大変です。
　ですから、なかなか毎日は練習できない、という方もかなりいらっしゃるんですね。

　私は、生徒さんの生活サイクルに合わせて教材の進み方を決めています。
　練習時間をたくさん取れない方には、短い時間の中でできる練習方法の工夫の仕方をアドバイスするようにしているのと、新しく進む場所に関しては予習のような形でレッスン内である程度形にしてから帰っていただくようにしています。

　あと、練習をなかなかしない生徒さんは、忙しいのが理由ではなくて他に理由があることもあるので、それを注意深く見つけていく必要も日々感じています。

　一番大事なのは、こつこつ、そして楽しく続けること。

　生徒さんお一人お一人に合った練習の仕方を見つけて音楽を楽しんでほしいと思います。