日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

大槌町の子供たち

猛暑が続く中、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?


私は8月1日から5日まで、所属しているハンドベルチーム(中高生が中心)のお手伝いで東北地方へ行ってきました。マイクロバスに乗って青森の むつ、三沢、鮫、八戸 まで各地を転々とする長い旅でした。

途中、被災地である大槌町に行きました。
私にとって被災地に行くのは初めてのことでした。長い旅で疲れてしまいバスで寝ていたところ、友人に起こされ外の景色を見ると言葉を失いました。恐怖が押し寄せてきました。その感情の次に悲しみで胸がいっぱいになりました。普段、恐怖の感情はあまり経験しないので本当に足が震えました。今回のメンバーにはもう何度も被災地を訪れたという人が何人もいましたが、やはり同じ気持ちだったのだと後で聞きました。
一面、草が生い茂る広場なのです。でも良く見るとそこにはちゃんと家が建っていた跡があるのです。住宅地だったようでたくさんの家の跡がありました。でも、なにもかも無くなっているのです。遠くには山のような瓦礫が積まれています。そこではまだたくさんの人たちが作業をしていました。東北とはいえ、30度を超える暑さです。そんな中、地元の方やボランティアの方たちが汗を流して作業していました。
映像では何度も観ていましたが、こんなに悲惨な状況であることは想像しませんでした。と、同時に今まで何度も機会があったのに忙しさを理由に来なかったことを後悔しました。もっと早く来れたら、もっと何かお手伝いをすることができたのではないか、と思いました。
そして、その後に会う子供たちにどう接したら良いのかわからなくなりました。
仮設住宅の中に仮設の小学校や児童館がありました。私たちはそこで演奏をしました。仮設住宅がとても暑い、という事も体験してみて初めて知ることができました。
コンサートには15人ほどの小学生が集まってくれました。演奏の他にみんなで簡単なダンスをしたり、ハンドベル体験をしたり、最後には<幸せなら手をたたこう>を合唱しました。思い切り大きな手拍子や足踏みをしていた子供たちの姿が今でも目に焼き付いています。
コンサートの後には子供たちがとても積極的に自己紹介をしてくれたり、夏休みのお話などたくさん話をしてくれました。みんな健康的に日焼けしていて元気いっぱいでした。でもその中にきっと家族や親族を亡くしたり、家を流されてしまった子供はいたのだと思います。どうか、今の楽しかった思い出や元気な気持ちが家に帰った後も、寂しさを感じた時も、これからもずっと続いてくれますように、と心の中で祈ることしか出来ませんでした。

夏休みが終わり、今週からいよいよ私のクラスも授業再開です。
大きなことは出来なくても、小さなことでも私が出来ることは精一杯やりたい、毎日をしっかり誠実に生きていきたい、と思う夏休みでした。


↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓

↓お問い合わせ・体験のお申し込みはこちらから!↓

この教室へお問い合わせ

↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑

このブログへのコメント

高杉ピアノ音楽教室

2012年8月22日 23:16

先生 岩手大槌にお越しくださったのですね♪

 お暑いなか、ありがとうございました。。。

同じ岩手に住む者と致しまして 心より感謝とお礼申し上げます。

教室在籍の生徒にも、大槌に実家が有り消防士の友人を亡くされたり、親戚を津波で流され
たりと。。。悲しみがこみ上げるばかりです。実際に訪ねて下さり 励まして下さる皆様
には、言葉が見つかりません、。これから、長い道のりですね。。。少しづつでも何が出来るか

行動に移して行く大切な時期ですよね ☆ 心から感謝申し上げます ☆

暑さますます厳しい折り どうぞお身体ご自愛下さいませ 岩手 高杉ピアノ音楽教室