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光のめぐり合わせ

秋空の雲がさまざまな表情を見せる季節、散歩しながら空の撮影をすることが好きです。

数年前、田舎の広い田んぼの道をひたすら歩いていた時の出来事がふいに蘇ります。

重い曇り空の田んぼの風景は閉塞感漂い、風にそよぐ稲も見飽きたものにしか見えませんでした。私はある問題を抱えていて、どうすることも出来ず八方塞がりでした。周りの景色は灰色に淀んで見えて、希望の光は果てしなく遠いものと思いこんでいました。

ふと、自分の頬に一筋の光が差すのを感じました。

光の先を見上げると、厚い雲の隙間から、見事な光の架け橋が広がり始めました。夕景の中、刻一刻とその光は表情を変えていきます。広い田んぼの真ん中で私一人、始まった空のパノラマショーの光景に、我を忘れて写真を撮り続けました。

誰ひとり現れない田んぼの真ん中の細い道で30分ほど佇み、夕景から星がうっすら灯り始めた頃、後ろから一台の車が来ました。

狭い道なので、私は畦道に入って邪魔にならないように後ろ向きで車が通り過ぎるのを待ちました。すると、その車が停まり、運転していた初老のご婦人が運転席の窓を開けて笑顔で声をかけてきました。



「空の写真を撮ってらっしゃるのですか?」

驚いて振り返り、「そうです、あまりに綺麗な光が差しているので。」

「本当に綺麗な光ですね。それに気づいて撮ろうとされることが、素敵ですね。私もゆっくり見ながら帰ります。気づかせてくれて、ありがとう。」

ご婦人はそうおっしゃって、車は徐行しながら去って行き、やがて見えなくなりました。

ふいに頬に涙が伝わり苦しみが和らいでいきました。
空と、ご婦人との出会いのサプライズに只々、感謝しました。



広い田んぼの中、道は何本もある中で、私とその方が出会うタイミングが重なったのは偶然ではなく、必然として導かれたとしか思えませんでした。

その方も、光の架け橋を同じ様な思いで見上げたことがあったのかもしれません。空の写真を撮っていた私の後ろ姿を見て、思いを重ねて声をかけてくださったのかもしれません。



人生は喜びと悲しみと共に、すべては流れる如く留まることはありません。


秋空の下、今年も咲き誇る彼岸花、
真っ直ぐ、天に向かって真っ赤に咲き開く姿をしっかり見て、と訴えかけています。


あの日のご婦人の優しさの様に、人としての原点をいつも見つめていきたいです。


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大人の女性がご入会されました。

お子様とピアノを楽しみたい、お子様の好きな曲を弾いてあげられるようになりたいとのことで、本当に素敵な志しです。お母様の奏でるピアノはお子様にとって、成長されてからもいつまでも胸に刻まれる、お金では決して与えられない幸福な記憶となります。コツコツ練習して、その夢に向かっていきましょう。
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