日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

3年半ぶりの受講

 本日は、巣鴨の東音ホールにて小倉郁子先生の講座を受講してきました。宇都宮のバスティン研究会の代表を務めていらっしゃいまして、本日のテーマは「ピアノ指導と人づくり」です。小倉先生の講座は3年半ぶりの受講となります。

 メインテキストのバスティンピアノベーシックスの1巻と2巻の解説に入りました。こちらはピアノのお稽古本1巻ですが、目次にはテクニック、パフォーマンス、セオリー(楽典ワークブック)のそれぞれの教材では、これからの学習すべきものなどは何ページになるのかを表記しているのです。これは他のベーシックスシリーズでも共通しています。

 こちらはベーシックス1巻テクニックの教材より、手首を柔らかく曲げかつ軽やかなはっきりした音のスタッカートの学習です。上の「カンガルーのスキップ」は、カンガルーのジャンプする時の様子、下の「きつつきさん」は、木をつっつく時の軽やかな音を表現していますが、上から叩くだけの重たいドスドスした音にならないように弾くのがコツですね。

 ベーシックス2巻より音階の学習となります。まず、美しい音階を弾くには親指をくぐって音が切れないようにしなければならないですね。指先が点になるように、鍵盤の大きさに合わせた特殊シートの上に手を置き、指くぐりをさせる小倉式の教具を披露しました。また、親指がへこんだマムシ指での音階の指くぐりは途切れた音になりやすいので、1と5の指にヘアゴムを引っかけて手の甲の上にゴムが乗るようにして、マムシ指を直すやり方は小倉式です。

 こちらはテクニック2巻の音階の練習曲で、「レースの上でごっつんこ」は電車が離れて同じ場所へ向かってぶつかる時の様子を表現しています。左右共に指使いが一緒で、扇子が開閉する時の手の動きとなります。

 こちらはピアノのお稽古本2巻より、「ロッキーにのぼって」という楽曲があります。ロッキー山脈を登って頂上まで行くには、ドスドスした足取りで登りますか?それだと時間がかかって、途中で疲れると私は思います。上手に登山するには、フル装備をして軽いフットワークでコースを見極め、作戦立てて登りきったらうれしい限りですね。これもただ音を拾って重たい音にならないように、軽やかな音階で奏でるとこの挿絵らしい表現が出来ると思います。

 ピアノベーシックス2巻の「おぼろ月夜」では、半音ずつ下行していくカウンターラインとペダリングが、もやもやとした音色とかすんで見える月を表現しています。その際に気を付ける事は、チェーンのように切れない滑らかなレガート、ペダルを踏んで解除するタイミングを外してはいけないですね。

 バスティンの学習を通して注意する事は、まずは挿絵を見てタイトルを必ず読みましょう。自分が楽曲の世界に入り込んで、動物や乗り物の気持ちになって想像してみてください。動物の動きを観察したり自分が登山するなど、絵の世界とピアノ演奏をリンクさせて楽曲表現をしてみると、世界が広がって楽しくなりますし演奏の上達が早くなりますね。ただの音拾いだけでは、侮れません!!

 小倉先生の結論としておっしゃる事は、ピアノ教育の本質は生徒と先生が信頼関係を密にし、一つの作品を共に仕上げていく共同作業です。そして保護者の方の協力もあって、バランスの取れたトライアングルこそが、上手くいくレッスンとなるのです。私なりの考えでは、レッスンへ来られるならば保護者、生徒さんの考え方が私と一致してほしいですし、こうなる事でスムーズにレッスンしやすくなりバランスの取れた関係性が保てるからです。レッスンに参加出来ない忙しい保護者の方はレッスンノートに書いた注意事項や今後の学習、保護者の方宛てのお手紙を必ず読んでいただくよう、ご協力お願い申し上げます。

 ピアノ学習において身に付けてほしい条件は、集中力、注意力、判断力、応用力、反復力、強い精神力、自主性、マインドコントロール、思考力、時間の管理、思いやり、自立などです。自分のミスをちゃんと見つけられるように考える力を身に付け、目的意識を持って次はシールやご褒美が貰えるように、計画的に学習するスパンを身に付けるようにしてほしいですね。これらを習慣づけると、規則的な練習や生活リズムが身に付き、上手に時間を使う事を覚えていくのです。

 詳しくは、教室ブログをご覧くださいませ。


↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓

↓お問い合わせ・体験のお申し込みはこちらから!↓

この教室へお問い合わせ

↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑

このブログへのコメント