藤原亜津子先生レッスン見学ツアー

　10月13日・14日の2日間、茨城県龍ヶ崎市までバスティン研究者として有名な藤原亜津子先生のご自宅レッスン見学ツアーに行ってきました。新しく参加された先生もいれば、長年参加されてる熱心な先生など、様々でした。2日間という長いセミナーなので、参加者の半分くらいは地方在住の先生たちなのです。

　ピアノパーティー、ベーシックスを学んでいらっしゃるお子様たちが、教具などを使用していかに楽しく学び、亜津子先生からの美しく表現力のある音色を追及するための熱い思いがちりばめられていました。初めて参加した時の生徒さんの何年後の成長が見たいとおっしゃる先生たちが、最も多くいらっしゃるのです。私は3年前に初めて参加し、あの時の生徒さんが今となっては、美しい音色で奏でていてコンクールで入賞したので、すごいという以外言葉が出来ません！！

　亜津子先生は言葉がけが上手く、参加者の先生たちが難しいと思うような状況であっても、亜津子先生はそれを優しく言い換えて、保護者や生徒さんに伝えていくのが上手いと思いました。保護者もレッスンに参加していただくのがルールとなっていて、お子様がレッスンで学んでいる事は保護者も一緒になって学んでもらい、ちゃんとフォローするようにコーチとして声掛けしてました。アスリートに例えると、生徒さんが選手、保護者がコーチ、先生が監督といった役割になります。

　まずはオープニングのウェルカム演奏で何人かの生徒さんが演奏し、「みんな知ってる！プレリーディング曲集」の中から課題の楽曲を生徒さんのレベルなどに応じて演奏してもらいます。優秀なお子様であれば、全12調で移調演奏もするのです！！この楽曲集は「ぶんぶんぶん」、「ひげじいさん」、「ジングルベル」などの誰もが知ってる楽曲が収められていて、5本指ポジション（ハ長調ならドからソまでの5音）で簡単手軽に弾けるように設定されてます。

　こちらは五線譜の読譜に入ったお子様向けのカンペ用紙で、亜津子先生流の線・間のための歌です。

　こちらは線・間それぞれのページの楽譜表です。ただし、真ん中のシ、ド、レは音の真ん中であり楽譜上色々な表記で出てくる理由もあって、赤で設定されてるのです。

　帰る前に、亜津子先生と記念撮影をし、先生は快く私とピースサインしてくださいました。いつまでも若々しくチャーミングで、70歳以上とは思えません！！アメリカ式教育のバスティンメソッドを指導されて40年以上ですが、音楽教育では時代の最先端を走ってるなと思います。また、アイディアの宝庫であり頭脳と指のトレーニングのための楽しい教具を考案されているのが、素晴らしいのです！！

　バスティンで育った高校生の生徒さんたちが、1日の終わりとしてお礼のピアノ演奏をしてくださいました。美しく繊細かつダイナミックな表現力が上手く、引き締まったブレない音色でした。早期から柔軟性のある美しい音色にこだわった奏法、ソルフェージュ、楽典、楽曲分析を交えた総合学習や楽しい教具類での学び、本人たちの絶えない努力もあって、ここまで成長したのだと思います。

　1日だけの参加はもったいないので、2日連続で参加するほうが価値の高いものですね。

　詳しくは、教室ブログをご覧くださいませ。