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合唱伴奏のコツ!!

外を歩くと金木犀の香りがしてくる季節になりました。
秋ですねえ。

秋と言えば芸術の秋!
音楽会!!

が行われる学校も多いですね。
小、中学校では合唱をするところが多いので、今年も合唱の伴奏を練習してる子がたくさんいます。

学校によってもう決まってる子もいるし、これからオーディションの子もいます。みんながんばって弾いています♪私は合唱の伴奏を教えるのも好きです。


と言うことで!!

毎年毎年行われる音楽会の合唱の伴奏をやるみなさん!オーディションを受けるみなさん!それを指導される先生方!

のために、「合唱の伴奏のコツ」について書きたいと思います。
思い起こせばウン十年前・・・中学校で3年間合唱部に所属し部長も務め、伴奏もさんざんやってきました。そしてピアノを教えるようになってからも毎年毎年いろんな曲の伴奏も指導してきました。

だいじなポイントだけ簡潔に書きたいと思います。


1:しっかりとしたいい音で弾く

音楽会はたいてい学校の体育館とか市や町の大きなホールで行われることが多いですね。
なので、しょぼしょぼの音では広い会場の客席に音が届きません。まずはきちんと芯のあるいい音を鳴らせることが大事です。

もちろん乱暴な大きな音ということではありません。きちんとしたタッチで、たとえP(ピアノ)の部分でも遠くまで音が届くようないい音を意識しましょう。

かすれている音や曇っている音がないかチェックしながら練習しましょう。
広い会場で弾くことをイメージしながら音を響かせましょう。



2:バランスを調節する

これはソロではなくて伴奏ならではのポイントです。
合唱の伴奏では、歌の無いピアノのソロの部分(イントロ、間奏、エンディング)と、歌のある部分がありますね。その二つは明らかにバランスを変えて弾く必要があります。


歌の無いピアノのソロの部分(イントロ、間奏、エンディング)は、右手がメロディーで主役です。左手が伴奏です。ですので、右手をしっかりと出して左手は控えめに。右手のメロディーは何十人もの歌のパートに負けない存在感が出せるようにしっかり出しましょう。特にワンコーラス終わって間奏に入る頭の部分は強調できるといいですね。


歌のある部分は、ピアノは右手も伴奏、左手も伴奏です。
でもここで気をつけなければいけないのは、この場合どちらかと言うと左手が大事になります。

左手のパートは全体の「土台」となる音です。土台の音がしっかり鳴っていると全体の響きもまとまるし歌も歌いやすくなります。
特に、4拍子の曲で言えば「1拍目と3拍目」の低音はリズムの上でも重要です。ここがちゃんと鳴っていないと流れが悪くなります。少し重みをかけるようにしてそこの低音を鳴らすようにしてみましょう。



3:ドラマを作ろう

合唱曲って割とドラマティックな作りになっていますね。なのでピアノも単調にならずに表現に変化を付けて、曲にドラマを作って行きましょう!

だいたい歌の部分は、わりとおだやかできれいなA部分、だんだん盛り上がるB部分、盛り上がってフォルテのC部分(サビ)、って感じでできていますよね。


A:おだやかな部分はもちろんピアノもソフトに。イントロはしっかり右手メロディーを出して弾きたいですが、そのままの音質でA部分に入らないように。音量を落としてソフトに弾きましょう。でも左手のBASSをある程度響かせて。

おだやか部分は右手がアルペジオの場合も多いので、そこはなめらかに、きれいに弾きましょう。アルペジオは高い音の方をより出すようにするときれいです。


B:次の部分はテンションが一段アップする感じになることが多いです。すると伴奏の音形もアルペジオから右手が和音に四分音符で「ジャン、ジャン、ジャン、ジャン」みたいになったりしますね。一段アップした感じが出るように、音量もアップして行きましょう。

大事なのは、次のサビに入る前に必ずクレッシェンドがあるので、そこはピアノがリードするつもりでしっかりクレッシェンドを出しましょう。ここでのコツは、クレッシェンドの最初は一度音量を落として、それから大きくしていく!!ことです。

これね意識しないとだいたいクレッシェンドしようと思うと最初から大きくなっちゃうの。でもそうするとクレッシェンド感がイマイチ出ないのです。一度小さくしてからクレッシェンドしてみてください。とてもドラマティックにサビに入れますよ。


C:はいサビ部分は思いっきり盛り上がりましょう。ピアノの音量が出ると歌もどんどん乗って声量も出てきます。
右手も和音になることが多いですが、ここで一つ意識したいのが「はずんだ元気系」のサビなのか、「たっぷりとしたスケールの大きい系」のサビなのか、です。これ弾きかたが全然違ってきます。

「はずんだ元気系」は伴奏もただの四分音符の和音じゃなくてシンコペーションが入ったりリズミカルなリズムになっていることもありますが、この場合は左手も右手もわりとはっきりとした音で、はずんでしっかりリズムを出して弾きます。

頭に八分休符があったりタイのあるようなリズムは長い方の音に必ずアクセントが必要になります。ピアノで「ノリ」を作りましょう!

「たっぷりとしたスケールの大きい系」は、中学生とかのちょっと大人っぽい曲に多いですね。この場合は伴奏の和音ははずんじゃダメです。はずむと子供っぽくなります。

意識しないとたいてい最初はみんな和音をはずんで弾きます。フォルテですしね。でもここははずまずに和音を「長めに」押さえながら、でも腕を使ってたっぷりと音量を鳴らして弾きましょう。とてもたっぷりとしたドラマティックなサビになりますよ。

また、サビの中でもクレッシェンド部分、膨らませる部分があると思いますので、それもピアノでリードするつもりでクレッシェンドを効かせて盛り上げましょう。



4:テンポキープ

テンポも大事ですね。ピアノがテンポがふらつくと歌が困っちゃいますからね。
特にオーディションの時には歌が無くてピアノだけで弾くのでテンポが取りづらく速くなりがちです。
練習の時にメトロノームに合わせて練習することはとても大事です。
それから歌を一緒に歌うつもりで、歌が息を吸う箇所で一緒にブレスするつもりで弾くことも大事です。



と、以上が合唱の伴奏の基本になります♪
あと細かいこともありますが、歌と一緒に一つの世界を作り上げていってください!

オーディションでは特に、イントロを最高にかっこよく素敵に弾いてください!
まあオーディションに限らないですが、みんなが「どんな曲だろう」と注目するイントロのピアノソロ部分では、そこで聴いている人の心をグッとわしづかみにするように、いい音で、十分に表現を出して弾いてください。


今年もみなさんが素敵な合唱体験ができますように♪


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