聴きとり術を生かして

先日聴きとり術を最後まで聴き終えたY君がブルグミュラーの天使の合唱を練習しています。発表会のために頑張っているところですが今まで聴いてきたコードの響きが演奏を助けてくれています。

楽譜を初めて見た時は「こんなの弾けるかなあ」と不安そうでしたが、譜読みの段階からコードで考えることによってとてもスムーズに進んでいけました。

同じコードが2小節にわたって展開しているだけとわかれば１つ１つ音を読んでいくよりスッと手がそこに行くようになります。

それに加わる6thや9thの響きが素敵なことも経験としてよく知っていて「あー、ここの響きが1番好き！」と教えてくれます。

曲の最後はつい最近聴いたばかりの属七の13thからのドミナントモーションで美しく清らかに終わって、「こんな風に使われるんだね」と。

積み重ねてきたことが、Yくんの豊かな音楽表現の役に立っていることが何より嬉しいです。