ピアニストって？

｢数値にしたらほんのミクロンの違いなのだろうが、ピアノ弾きというのは、こんな些細なことで一日中幸せな気分になれる変てこな人種である。」（青柳いづみ子著「ピアニストは指先で考える」中公文庫　p48)



このエッセイのここを読んで、



時々、ゴルトベルク変奏曲を弾いていると、



「二段鍵盤で弾けば、どうってことないのに、一段のピアノで弾こうとするから、手の交差が絡まってしまう。

それを、絡まらずに弾けた時の｢すっきり感｣を味わいたいがために無気になって弾いているようで、これは、ヨーヨーやコマまわしのような遊びに夢中になってるようなものでは？」

などと、ふと、思います。



学生のころ、曲を完璧に仕上げるために、
どれだけ練習に時間をとれるか？を考えると、

他のあれやこれやは断念しなければなりませんし、
神経を使った練習をすると思うと

胃腸にも負担がかかりそうで、
ピアニストには体力的にも精神的にも無理かな？と判断していたことを思い出します。

それだけ、練習のために自分を消耗させて、他のことは断念するということ自体が「冒険」なので、
そういうことを本気で望んで、「冒険」に乗り出している人たちを応援する気持ちもあります。

、、、でも、ピアニストって、
いつもピアノを弾いているわけではなく、他の生活もあってこそのピアニストだということも、
「ピアニストは指で考える」から理解できます。

あと、6分の1ほど残っているので、楽しみに読みます。

ピアニストにならなくても

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