新学期〜レッスンで言ってはいけない言葉って？

学生時代から始めた「ピアノ指導」の仕事。


よく考えたら、この春で
恐ろしいくらいの年月になっていました！


日々「生徒さん」に接する中で
何に気をつけているかって
私の場合は今も昔も「言葉がけ」です。


「音色」より、です笑


生徒さんの大半が人格形成期にある若者。
（まあ、一口に「若者」と言っても
実にさまざまなカテゴリーがあるのですが。）


大人の発する言葉は
時に、そのお子さんの人生を
大きく揺らすことになります。


なので、何よりも慎重になります。



昔、ある保護者の方が
息子さんの高校の入学式で
校長先生のお話がとても印象的だったと
私にも伝えてくれた内容がこちら〜

「・・・本日は入学式ということで、
　特に、保護者様にお願いしたいことがあります。

　お子様方へ絶対に言ってほしくないこと
　それは『やればできる』です。


　この言葉はどうか、おっしゃらないでください。


　なぜなら、
　こう言われて育った子どもは
　絶対に『やらない子』に育つからです」


最初に聞いた頃は
うちの子ども達もまだ幼く、
生徒さんたちも小さい方が多かったため
「高校生にもなって、
　そんなこと言われたくらいで・・・」
なーんて、
思っていました。


ところがどっこい！


やっぱ、さすがだ！と。


後々、じわりじわり
理解するに至ったわけです。



名前も知らない、お会いしたこともない
その校長先生のお言葉は
まさに名言でした。


「やればできる」は禁句。


今ひとつ自分に自信が持てないまま
春の新学期を迎えているお子さんには
もちろんこれ以外の「声かけ」をしています。


人生にはいろんな時があります。



今が全てじゃない。


そして


自分は決してちっぽけな存在じゃない。


そのことだけはお伝えできるように
心がけています。