会話するための手段

こんにちは、たけざわピアノ教室の竹澤明子です。

基礎は大事。基礎をしっかりと。と言いますが、ピアノの基礎って何だと思いますか？
楽譜を読む力。指をちゃんと動かせるようになる事。そして楽譜通りに弾ける事。などでしょうか？
もちろんそうですが、楽譜を読む力以外の事を基礎をしっかり身につけると言うと、何だかとても難しい事のように感じます。私はそれらの基礎を「ピアノと会話するための手段」と思っています。人間同士も友達になる時には会話をして、その人がどんな人なのかを理解します。ピアノも会話の仕方(弾き方)を学び、こんな弾き方(話しかけ方)をしたら、こんな答え(音)が返ってくるという事を知る(相手を知る)。そうすると、いくらでもピアノと会話が出来ます。そしてピアノはこちらの語りかけに対して、とても素直に答えを返してくれます。人間同士は言葉があるので、簡単にかできます。ピアノは言葉がないので少しで時間はかかりますが、会話ができたらカッコイイ！ステキ！だと思いませんか？会話ができた時、音楽に心が通い、生きた音楽になるのです。私はそんな基礎作り、心のある生きた音楽の基礎作りをしたいと思って、日々レッスンしています。ただ指を動かして、楽譜通りに弾くだけの音は、ピアノと会話していなく、心の通った生きた音楽とは言えないのです。
どうせやるなら、生きた音楽の方が楽しくありませんか？