思い込みは怖い

 先日、生徒さんの演奏を聴いていた時のこと。左手が低い音を弾く拍頭に、体が左に大きく傾く動作を繰り返しているので、無意識にそうなってしまっているのかと思いきや、「体を大きく動かすと、感情を込めやすい」と前の先生に言われました、とのこと。
 前の先生の真意はわからないけれど、体の動きイコール感情ではないことは伝えなくてはならないなあ。少なくともメロディーだけを弾きながら、拍ごとに体を左に傾けることはやめられるので、感情と歌、呼吸の関係などゆっくり体得してもらうことにしましょう。体の重心位置を低い位置に固定して、ハンマーの速度を調整すること、鍵盤が底に着く直前に最大加速度に持っていくこと等など。簡単に終わる話ではないですね。自分も常に試行錯誤中です。
 「先生に言われた」事を守るのは大事ですが、「どうして?」と聞く勇気はもちたいものです。例えば「CDではこうしていました」とか言いにくいですが、納得できなければ説明してもらうべきでしょう。私も子供のころ、先生の指示に「??」なことがあっても質問できず、釈然としないまま疑問を持ち続けたことがありました。実はいろんなやりとりから、深い理解に結びつくかもしれません。反論、質問される先生でありたいなと思います。納得させる理論と感性を持てるかが問題です。
 数年前、運動には5本指ソックスがいいとジムの先生に言われて履いてましたが、これも根拠があるのかなあ?やめてみようかなあ?

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