スポーツと楽器

体を動かす習い事を並行している生徒さんはけっこういます。
私も小学校の2年間だけですが水泳を週二回行ってました。
体力がつきますし、水泳を終えた後の爽快感はピアノとはまた別のもので、進級テストに合格したときのご褒美がもらえるうれしさを今でも鮮明に覚えています。

時々、スポーツと楽器の進み具合を同じベクトルでみている保護者の方がいるんですが
それは違います。

精神論などからしたら、両者似ている部分もありますが
楽器＝音楽においては、皆がこうしたらこうなる、常に同じコンディションで同じプレーができる法則というのは存在しません。
そういう意味で、とても難しいんです。本番に向けてさまざまな練習や工夫を重ねることに加え、その演奏者が思う音楽的センス、表現力も必要なのです。

これは歳を重ねて徐々に磨かれていくものであり、
数年弾いたからといってすぐに結果はでません。

原石のような若手演奏家も、常日頃練習の中でこの『センス』を意識して鍛えているのだと思います。