金平糖の踊り

もうすぐクリスマスですね。今年ももう残り少しになってきました。

先日はオーケストラの鍵盤楽器奏者のお仕事でチャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」のチェレスタパートを弾いてきました。

チェレスタは見た目はピアノやオルガンと同じく鍵盤がある楽器で、ピアノの最高音よりも１オクターブ高い音が出せる楽器です。
大きさは昔の小学校にあったオルガン程度の大きさになります。幅は１メートルと少しくらいの楽器ですが、今回は他の音色も担当する都合から電子ピアノの音色を使う方法でした。

チャイコフスキーはこの楽器が出来たばかりのものを見つけ、自分がこの楽器をいちばん先に使いたい思いから船で輸送する際にも決して楽器と分からないように厳重にカバーをさせて運んでもらったそうです。

有名な「金平糖の踊り」ができる前にはこのような背景があるのを想像しながら聴くと、作曲家の気持ちを少し想像できるかもしれません。

本番ではバレエダンサーの方たちの踊りと共に素敵な空間を体感できました。
ピアノは普段はひとりで弾くことがほとんどですが、オーケストラの練習などに参加させていただくといつもとは違う音楽の楽しみを発見する気がします。