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発表会の服を考える時 ①

発表会の服って悩みますよね。
特に初めて。特に女の子。
それについて、何も考えてなかった私が、
考えるきっかけになった事を書きたいと思います。

今はあまりそんな質問はなくなってきましたが、
私が教えていたヤマハの音楽教室界隈はわりと下町で、
若い頃配属された時、こんな質問をよくされました。

『発表会、どんな服着たらいいですか?』

発表会と言えば『綺麗なカッコ』と思ってたから、
考えた事もありませんでした。
あらたまって言われると
「…ん~、何でもいいっちゃあ、何でもいいか…」
とか思ってました。

強制的に「ドレスかスーツ」なんて言えませんし。
で、女の子でワンピースとかドレスとか
着たりする子もいれば、
Tシャツ着たりする子も結構いたりして。
男子はなおさら。

発表会はまだいいけど、
コンクールとかのファイナルで、
お母さんはドレス着て欲しい、けど本人が「 Tシャツで出る」
と言うてる、という場合がありました。

困ったお母さまが「先生~」とメールをして来られました。
その時に、その子に話すために考えたことです。

私自身は、綺麗なカッコで弾くべきやと思うけど、
「じゃあ、何で?」と言われれば、
「何でやろ?」と考えた結論です。


綺麗な服…。
私の小さい頃は、まだ綺麗なカッコと言えば、
ワンピース&革靴が主流でした。
考えるに、母が着せたかった、
単に綺麗な服を着せたかっただけでしょう。

でも自分の意思が備わってからも、
言われなくても人様の前では、
ちゃんとした姿で弾くのは、何でやろ…?
と考えました。

それは、お客様に対する礼儀なのです。

時は遡り平安時代。
十二単。
下着を何枚か着用。
その上にグラデーションになるように五つ衣。
五つ衣と言っても五枚ではなく、人それぞれだったらしく、
十枚とか着て着ぶくれで動けなかった人がいるらしい。

そしてその上に唐衣。
裳を腰に引き結ぶ。
もっと正式になると領巾を纏ったり。
これ着ると、すっっごい重量です。
人間1人分くらい、いってしまうくらいの。

そして、まだ何も知らずに古典文学を読んでた私は、
この正式なキラキラした装束を、
一番奥の「姫君」が着ていると思っていたのです。

違うんですよね。
この、正式な装束は「女房装束」なのです。

うわ~、こんな何10㎏もの着物着て、
姫君とか大殿とか、あるいは帝とかに使えてたんかい!!
と、ソンケー。
つづく


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