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夏の思い出

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 《夏の思い出》(江間章子作詞/中田喜直作曲)は暑い夏に涼風を運んで来る曲です。避暑地の尾瀬に美しく咲く水芭蕉の花が涼しそうに描かれていて、夏が来るとなぜか口ずさんでしまいます。

 この曲は、聞きなれたメロディーのパートと、下の音域で書かれたパートとの二部合唱アンサンブルになっていて、ハモる体験のために音楽の授業でよく上下のグループに分かれて歌います。


 相手につられない事にばかりに気が行きがちですが、実はよく聴いて歌った方がうまくいきます。声は微妙なピッチの調整ができるので、完璧に調和すると音に吸い寄せられるように響き合って、なんとも言えない気持ちよさが体感できます。




 さて、ピアノもこの二部合唱と同じように右手と左手を違うパートとして弾き分けるのは大事な技術です。更に、三声部、四声部、そして十本の指を十人の奏者のように弾き分けられるようになると上級者です。とても難しく私も試行錯誤の毎日ですが、この技術をマスターすると、曲に奥行きが生まれ世界が広がります。これは単旋律の楽器(フルートやクラリネット)ではできないことです。




 さあ、その技術を養うためには、曲の中で多声部になっているところの丁寧なブブレン(部分練習)が必要です。バッハはもちろん、ベートーヴェン作曲《月光》第一楽章や《悲愴》第二楽章、シューマン作曲《楽しき農夫》の中間部、子どもの情景の《知らない国の人々》、などなど、弾き分けが必要な曲がたくさんあります。

 レッスンでは丁寧に説明して、耳も同時に使ってコツをつかんでいきます。大人の生徒さんで合唱をなさっている方は弾き分けも上手いようです。体感として同時にいくつものメロディーラインを意識することに慣れていらっしゃるからでしょう。




 何人分ものラインを一人で演奏できるのはピアノならではの面白さであり、難しさです。指揮者のようにたくさんの奏者を操ることができるようになると、ピアノは色彩豊かに響き、ますます弾くことが楽しくなります。




蛇足……
ところで《夏の思い出》は実は私の教育実習での思い出の曲。若い教生の私に高校生の皆さんは興味津々でした。「はるかな尾瀬~~っ♬」とみんなで熱唱したなぁ…。


 


  熊本市東区健軍
  HEART PIANO ハートピアノ教室











































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