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適正な師弟関係とは何か(番外編)

 先日、お盆休みを利用して、この春T音楽大学のピアノ科に進学した生徒の自宅に、久しぶりにお邪魔しました。
 その生徒は4歳の誕生日を迎えた直後から、私の教室でピアノ始め、以後今年の3月までの15年近い歳月を、一貫して私の指導のみで来ているといういきさつ上、非常に責任を感じている生徒の一人です。

 普通科の高校に進学して以降は、音大受験の為に、ピアノのみならず、ソルフェージュ(聴音、視唱)等や音楽理論(楽典、和声)等の指導も全て私が担当してきたので、良しも悪しきも音楽的な影響は、私からのものが大部分であると言っても過言ではありません。
 さすがに高3になってからは、単発で何回かの外部レッスンを受けに行かせましたが、それに同行し聴講させて頂いている時などは、生徒が注意を受け叱責されたりすると、自分に言われている感じがして、緊張で喉がカラカラになったのを今でも思い出します。

 この春、やっと私の下から巣立ち、その後、ご両親の協力も得て、自宅に練習の為の防音室(カワイのナサール)を匠の技で作って頂き、さらにそれだけにとどまらず、”なんということでしょう! sigeru kawai SK-3 の設置まで実現する事が出来たので、この恵まれた環境に感謝し、あとは本人に思い切り頑張って頂く他はありません。

 私のレッスン以外はほとんど知らない子なので、入学後、担当の先生に迷惑を掛けていないだろうか、ちゃんと可愛がってもらえているだろうかと、親バカではありませんが、非常に心配していたのですが、話を聞いてみると、以外に逞しく、ちゃんと新しい環境に適応し頑張っている様子なので、ホッと胸を撫で下ろして家に帰りました。
 こう言うと、なんだか都会に娘を送り出した田舎の親の心境みたいですが、さすがに15年もの間、毎週顔を見ているのですから、無理もないかなと笑ってお読みください。

 ピアノに於ける師弟関係は、下手をすると、これほどまでに永いお付き合いになるケースがあるということです。子供の成長過程で、他人でありながらこれ程までに長期間、関わりを持ち続ける事のできる職業は他にあるのでしょうか。その間の思い出もご家族と共有することができますし、多くの幸せをそこに生み出すことが可能な稀有な職業だと私は思っています。

 さあ、責任重大です。音楽だけではなく、人生観、その他様々な影響を与えてしまいそうです。成長していくことを共に楽しみながらも、「適正な師弟関係とは何か」という公案を日々探求し続けながら、一つでも多くの幸福を生み出して行くことを目標に、頑張って参りたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。 つづく。


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