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適正な練習とは何か②

 今回は適正な練習量について考えてみたいと思います。
 前回、前提としての毎日の練習の習慣化が大切であるという話をいたしました。それではその量についてはどうなのでしょうか?多ければ多いほど良いのでしょうか?

 適正ということを考えるときに、やはり考えておかなくてはならないのが段階ということだと思います。同じ教師が指導するからといって、どの段階の生徒に対しても平等に同じ内容のレッスンをしても仕方ないのと同じで、練習の習慣をつけるために格闘している生徒と受験生が同じ練習量のはずがありませんね。
 まず最初の段階では、練習を毎日するかしないかが分かれ目なのですから、習慣がつくまでは、毎日例え15分でも構わないと私は思います。そしてある程度習慣が確立しましたら、教室でのレッスン時間と同じ長さを家でもできるように目指されると良いのではないでしょうか。
 コンクールを受けるようになると、受けたことのある方はお分かりになると思いますが、最低でも1時間は確保したいものです。当音楽院では毎日1時間の練習が約束できない生徒はコンクールを受験させません。本選進出後は2時間ぐらい、全国大会進出後は4時間ぐらいが普通になっています。
 また音大受験生であるならば、ただ多く練習するというのではなく、練習すべきポイントを、指示されたこと以外にも自分で気が付く耳の良さが求められますし、工夫して取り組む自主性が大切になります。

 このように適正な練習量といっても段階論が大切で、今自分がどの段階にいるかを冷静に考えて判断することが大切です。結果を急ぎすぎるあまり、適正さを欠いた練習を強要すると、必ず反作用があると見て間違いありません。1年後には適正であっても今現在適正であるかどうかはわからないのです。
 ただ本番前とかでどうしてもたくさん練習したい時は、1日の中で2回に分けてすることをおすすめします。同じ2時間ならば、通しでするよりも、例えば午前中に1時間、夕方に1時間という風に行うのです。新鮮さが失われずに1日分多く得した気分になりますので試してみてください。夏休み中とかですと可能かと思います。

 目標、夢に向かってもし努力しなくてもやれる量が10であるならば、1割増しの11頑張ってみませんか。これなら頑張れる気がしますし、継続も可能です。停滞もしません。成長の喜びもあります。一時にものすごく頑張ってその後全然しないよりも、コツコツ努力すること自体を楽しむ心境が大切です。

 参考になりましたでしょうか。次回は「適正な練習の仕方」というテーマでお話したいと思います。それではまた。 つづく。


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