日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

競うことと調和すること

ジュニアコンクールの本選が、全国的に行われている時期ですね。

こういったイベントに対しては、様々な意見があり、賛否両論といったところです。

幼い子どもたちが「コンクール」という、所謂「他人と競う場」に参加するということは、人生の中でも極めて稀な機会であります。

「和」を学ぶことに重きを置かれなければならないその年齢において、他人の上に立つことや抜きん出ること、隣人を蹴落とすことを経験するわけですから、「コンクール」という場はどんなにか、その子どもたちの精神や、将来におけるものの考え方に大きな影響を与えることでしょう。

また、先生方なら誰でも知っていることですが、コンクール向けの演奏法と、そうでない弾き方がありますので、本番の結果が芳しくなかったからといって、それが「実力がない」「才能に乏しい」といったことに直結するわけではありません。

そのことに対するご家庭のじゅうぶんな認識を得られていないのであれば、私は生徒たちをコンクールに参加させることはしません。

参加する子どもさん本人たちには、全参加者の演奏を「優劣」といった傲慢な視点によって批判するのではなく、「賞賛」「尊敬」といった暖かい心をもって、会場で披露された全ての演奏に拍手を送るよう指導しています。

コンクールの本質に対して正しい認識を持って参加するのであれば、子どもさんにとって、「長時間に渡る練習は、楽しい期間が延長されるもの」として歓迎されるでしょうし、「本番は喜ばしい興奮に満ちた瞬間」になります。

それは、「授与された大きなトロフィーの高さを幾倍にも超える価値のあるもの」であることは、言うまでもありません。


↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓
↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑

このブログへのコメント