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ブルグミュラー18練習曲 第3番「家路につく牧童(Retour du pâtre)」:帰郷の旋律

皆さん、こんにちは! 今日は、ブルグミュラーの18練習曲の中から第3番「家路につく牧童(Retour du pâtre)」についてお話ししたいと思います。

この作品は、その名の通り、羊を世話する少年が仕事を終えて家路につく様子を描いたものです。躍動する少年の心の動きが、穏やかで美しい旋律線に表れています。また、この曲は、A-B-A-C-Aというロンド形式や音楽のリズムとメロディを理解するのにも役立ちます。

このように音楽的な練習曲を学ぶことによって、生徒たちは自分自身の技術を向上させると同時に情操を育むことが出来ます。それは、作曲家が私たちに残してくれた音楽がただの音ではなく、教養と感性を向上させるツールとなることを示しています。

以前お話ししたように、ブルクミュラーの祖父は南ドイツで牧師をしていた人ですから、その影響を受けていたであろう作曲家が、ここで描こうとしている少年のイメージを旧約聖書のダビデと切り離すことは出来ません。彼は後にイスラエルの王となった人物ですが、子ども時代は8人兄弟の末っ子として軽んじられていました。神から遣わされたサムエルが新たな王を選ぶときにダビデの兄たちは全員が候補者としてサムエルの前にいたのに、ダビデだけは羊の番をしていたのです。彼には全く野心がなく、羊の世話をすることの方が大事だったのです。そして、神はこのダビデを新たな王として選びました。この曲はもしかしたら、ダビデと同じような心を持った少年を「牧童」のイメージと重ねて表現しているのかも知れません。一見単調に見える仕事をこなすことで、彼らが羊を愛することや群れを守ることを学ぶように、私たちも日々の練習を積み重ねることによって大きな実を結ぶことが出来ます。

次回のブログでは、「ジプシー」の生活を音楽的な側面から見ていきましょう。そして、これらの作品が生徒たちにどのような影響を与え、どのように彼らの成長を促しているのかを共有していきたいと思います。それでは、皆さん、素晴らしい一日をお過ごしください!

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